志賀先生
志賀先生
少し考えれば、こうなることくらい分かるだろうに。
志賀先生
担任はそう言うと、黒板に新たな名前を付け足した。
【レイ 1票】
志賀先生
開票の結果
イチカ4票
レイ1票
ゴミ1票
志賀先生
志賀先生
志賀先生
志賀先生
志賀先生
志賀先生
志賀先生
担任が視線をやると、レイが勢い良く立ち上がる。
レイ
ふざけんじゃねぇぞ!
ゴミの胸ぐらを掴むレイ。 ゴミは人形のように無抵抗だった。
ゴミ
私はきっと天国に行けると思う。
ゴミ
ゴミ
ゴミ
ゴミはそう言うと、残りのナンバーズのことを睨みつけた。
ゴミ
ゴミ
ゴミ
志賀先生
志賀先生
担任が目配せをすると、フルフェイスヘルメットが銃口を2人に突きつける。
フルフェイスB
レイ
まだ私、死にたくない!
逃げ出そうとしたレイの腕を掴んだのはゴミだった。
ゴミ
びびってんの?
涙目のレイに追い討ちをかけるかのごとく、担任までもが銃口を向けた。
志賀先生
志賀先生
レイ
死にたくないよ。
ゴミ
ゴミ
どうせ死ぬなら――とゴミは開き直っているみたいだった。
レイはなにか言い返したそうだったけど、うなだれるように肩を落とした。
フルフェイスB
フルフェイスBがレイを抱えるようにして教室の外へ。
それにゴミも続いた。
すぐに隣の教室の扉が開く音がして、閉まった音と同時に銃声。
一発。
そして、もう一発。
どちらかの断末魔らしき悲鳴が聞こえたような気がした。
その後、静まり返る教室。
ツヨシ
重苦しい空気の中、ツヨシが立ち上がる。
ツヨシ
ツヨシ
志賀先生
志賀先生
ツヨシ
なんでもかんでも、お前の好きにはさせねぇよ。
次々と死にゆくクラスメイト達。
絶望に打ちひしがれる一同に示される、死なずに済む方法とは。
ツヨシ達の班の開票が始まった。