酷く暗いこの教室に、 廊下から1人の男が姿を現した
太宰くん
太宰くん
中也
鈴木先生
中也
中原は圧にも感じる表情で、 しかし意外に冷静に、 鈴木先生に質問を問いかける
鈴木先生
止めていたところなんですよパッ
名前が可哀想そうな葉萌似
鈴木は嘘をはきながら 太宰にから手を離す
太宰くん
拘束から解放された太宰は、 床に膝と手のひらを付く
乱歩さん
江戸川がすかさず太宰の 側に寄り補助する
鈴木先生
虐めていたので
僕が止めていた、ということです
名前が可哀想そうな葉萌似
乱歩さん
中也
中也
何故太宰はこんなことになってる
中原は引き続き冷静な返答を出す
鈴木先生
逃げ出そうとしていたので、
止めた次第です、逃げてばかりでは
将来太宰くんも逃げてばかりの
大人になってしまいますから
鈴木先生
これはおそらくあまりに突然なことで
混乱しているのでしょうね
乱歩さん
江戸川は嘘を淡々と述べる鈴木先生に 呆れ返っているが、今は中原が 動くべきなのでため息で済ます
中也
中也
中原はボイスレコーダーを 取り出す
そのボイスレコーダーから 聞こえてきた声は、明らかに 先程の鈴木先生の証言とは 異なるものだった
鈴木先生
中也
賢治くん
後ろからひょこりと、 中原の私物であるタブレット端末を 持った宮沢が顔を出した
乱歩さん
鈴木先生
中也
乱歩さん
鈴木先生は解雇だね
鈴木先生
鈴木先生
賢治くん
賢治は鈴木先生に手飛ばした 衝撃で壁に肩が当たる
賢治くん
中也
賢治くん
宮沢は大丈夫と言わんばかりの ガッツポーズを見せた
中也
太宰くん
太宰は呼吸は落ち着いたものの、 全身汗びっしょりで 微かに体が震えており、 まるでつい先程まで 大雨に打たれていたのかと 思うほどだった
中也
賢治もいるナデナデ
太宰くん
中也
太宰くん
録画とかも、、
中也
乱歩さん
太宰くん
乱歩さん
中也
乱歩さん
じゃあ保健室にレッツゴー!
太宰、宮沢が登校してくる 20分前
中也
中原は突然江戸川から聞かされた この後に起こるであろう 虐めの内容を聞いていた
中也
乱歩さん
感情的になっても意味ない
中也
江戸川は感情的になる 中原を落ち着かせ、 2人は本題に戻る
乱歩さん
そのまま教室に同行
乱歩さん
居るはずだけど、僕の立場的に
その場でのあからさまな虐めはしない
乱歩さん
何も無かったら何よりだけど、
きっと鈴木先生は黙ってない
乱歩さん
危害を与える
中也
俺はどうすりゃいい
中也
太宰が遠慮しそうだが、、
乱歩さん
証拠を掴んでもらう
中也
乱歩さん
乱歩さん
中也先生を呼ぶかだったけど、、
乱歩さん
中也先生に太宰が登校したって
報告をしてくれたおかげで、
全て上手くいった
賢治くん
宮沢は満足そうに 片手を上にあげる
太宰くん
中也
太宰くん
2人が宮沢に感謝する
賢治くん
少しでも役に立てなのなら良かったです!
太宰くん
太宰くん
賢治くんは、僕のこと
賢治くん
宮沢ははっきりと 答えた
太宰くん
太宰はどことなく 嬉しそうな顔をした
中也
乱歩さん
それだけで大成功だね〜
乱歩さん
賢治くん
宮沢は急ぎめで保健室を出た
乱歩さん
いじめっ子達だけど、、
中也
乱歩さん
一緒に証拠を学園長に、、、
太宰くん
2人がこの後の処置の話しをしていると、 太宰が小さく反応した
乱歩さん
中也
太宰くん
太宰は先程のこともあるのか、 何時もより意志を出せずにいた その証拠に、声が震えており、 何かに怯えた目をしていた
中也
中原は太宰を優しく 包み込むように抱きしめた
中也
太宰くん
中也
いくつも年の離れた大人だ、
あの様子だと相当痛かっただろ?
中也
先生見えちゃってたんだよ、
手首すげえ腫れてた、17ん時の俺だったら
きっと泣いてたな
中原はゆっくりと、優しい声で 太宰に向けて話す
中也
怖くて泣いてたかもしれないし、
苦しくて泣いてたかもしれねえ
中也
泣いてはいなかったけどよ
中也
太宰くん
太宰は中原の服を手で掴んだ、 手にも顔にも、力が入っていた
太宰くん
太宰くん
太宰は大声をあげた、 今までにないほどに
まるで今まで溜めていたものが 沢山出てきたように
太宰くん
太宰くん
太宰くん
中也
中也
太宰の思ってたこと知れて先生嬉しいぞ
太宰くん
乱歩さん
保健室には、しばらく 太宰の叫びの声が響き続けた
太宰くん
中也
しばらくして、太宰はようやく 落ち着いた
太宰くん
乱歩さん
太宰くん
太宰くん
乱歩さん
太宰くん