テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

あの日から ショータは明るくなった

人前に出る時は 少し辛そうだったけれど

俺の部屋にやってくる時は 笑った顔も見せてくれた

ショータ

(コンコンッ

ショータ

リョータ様

リョータ

あ、ショータ

ショータは誰もいない深夜に やってくる

真っ白なブラウスと 細身のパンツを履いた姿は 好青年といった感じで

肩くらいまで伸びている髪を ゆるく束ねているのも似合っていた

リョータ

やっぱりその格好似合うね

ショータ

本当ですか?

ショータ

ありがとうございます…

気恥ずかしそうに ショータが目を逸らした

リョータ

服も綺麗だし…

リョータ

あと、短髪のショータも見てみたいけどな

ショータ

そうしたいけど…

ショータ

あいにく俺は姫なので

姫になると決まってから 短かった髪を ずっと伸ばしていたらしい

首がなんだか痒いと しょっちゅう愚痴を零していた

リョータ

…髪なら

リョータ

いいんじゃない?

ショータ

え…?

リョータ

短髪の姫ってだけで

リョータ

誰かがとやかく言うこともないと思う

ショータ

そう…ですか?

髪先をくるくるいじりながら ショータが聞いてくる

リョータ

うん

リョータ

俺、切ってあげようか?

リョータ

得意だから

ショータ

うーん…

ショータはしばらく 悩んでから

ショータ

じゃあ…

ショータ

お言葉に甘えて

リョータ

ふふっ、分かった

リョータ

明日切ろうか

リョータ

タツヤにも言っておいて

ショータ

分かりました

ショータ

ありがとうございます…

多少不安げな顔をしていたが

髪が切れるのは やっぱり嬉しいようで

はにかみながら微笑んだ

タツヤ

…姫様

タツヤ

本当にいいのですか?

ショータ

うん

ショータの部屋。 俺の前に座るショータ

ショータ

あと、姫様って言わなくていい

ショータ

リョータ様はもう知ってるから

タツヤ

…え?

タツヤ

ショータ様…

タツヤ

言ったんですか…?

ショータ

うん

タツヤは一瞬 不安げな瞳をしていたが

リョータ

大丈夫

リョータ

俺は、拒絶してない

リョータ

むしろ前より距離が近づいたよ

ショータ

…///

俺がそう言ったことで ホッとした顔になった

タツヤ

そうですか…

タツヤ

よかったです

リョータ

じゃあ、切るよ

リョータ

タツヤも手伝ってくれる?

タツヤ

はい

ショータの髪を整えていると タツヤがぼそっと尋ねてきた

タツヤ

…あの

タツヤ

ヒカルさんは?

リョータ

あぁヒカルは…

リョータ

今日は父上の手伝い

タツヤ

あ、そうなんですね…

物を片付けながら タツヤは寂しそうに俯いた

ショータ

お前、ヒカルお気に入りだよな

タツヤ

なんか、気が合うんですよ

タツヤ

いい人だし、面白いし…

にこにこしながら ヒカルのことを話すタツヤ

リョータ

もしかして…好きとか?

タツヤ

は、ぇっ…!?//

タツヤ

そんなことないです!!

両手をぶんぶん振って 否定してくるタツヤ

タツヤ

確かに執事として尊敬している部分はありますが

タツヤ

恋愛的に好きとかそういうことでは…

ショータ

…へ〜?

髪を切っているから 見えないけど

ショータはきっと 悪い顔でタツヤを見ているだろう

リョータ

…まぁまぁ

リョータ

タツヤの好きにすればいいんじゃない?

リョータ

俺達が首突っ込むのも良くないよ

ショータ

まぁ…そうですね

リョータ

…よし、出来た

リョータ

どう?

鏡を持ってきて 髪型を見せてあげる

ショータ

うわっ…すご

タツヤ

懐かしい姿ですね

髪を切ったショータは 前より幼く見えた

ショータ

なんかすっきりした

リョータ

ショータ、よく似合ってる

ショータ

え、あ、

ショータ

ありがとう…//

ポロッと出た 敬語ではない言葉に 俺は嬉しくなって

リョータ

どういたしまして

と、笑顔で返した

翌日の朝食の時間

俺は髪型で何か言われないか 少し不安に思っていたが

国王様は何も言わなかった

ショータ

(よかった…)

ショータ

(俺の気にしすぎだったかな…)

短くしたとはいえ 流石に男性だとは バレてないみたいだな

ショータ

(よかった…)

すっかり短くなった髪の毛先を 気にしながら

俺は朝食を口に運んだ

問題は… その数日後から起き始めた

ショータ

…(モグモグ

ショータ

……ん、

なんか…味が変なような…

気のせい…?

ショータ

(パクッ

ショータ

(いや…違う)

ショータ

(美味しくない)

濃い色のソースなのに 薄い塩のような味しかしない

食材に関しては 食感も変だ

訝しげな顔をして 咀嚼していたからだろうか

リョータ様がこそっと 話しかけてきた

リョータ

…どうかされましたか?

ショータ

あぁ、いえ、、

ショータ

何でもありません

国王様の顔を見る

素知らぬ顔をしているけど なんだか白けすぎなような

ショータ

(…もしかして)

 

ショータ

(…嫌がらせ?)

 

あずさ

お疲れ様でしたー!

あずさ

しょっぴーどうなる!?

あずさ

続きもお楽しみに!!

あずさ

いいねコメント、フォローぜひ✨️

あずさ

ばいばーい

政略結婚、始めました。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

1,085

コメント

13

ユーザー

いわふかぁ!と思って癒されてたらゆり組の2人に難題が!! まあ…恋って前途多難ですからね これを乗り越えたら強いでっせ💪

ユーザー
ユーザー

アイコン変えたの可愛い💕

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚