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心音
森の奥
空気が重い
息がしずらいほどの圧
思わず、肩を震わせる
Lapis
その声は冷静だったが
ほんの少し強張っていた
Lapis
ザッと静かな足音
でもそれだけで分かる
普通じゃないって
現れたのは6人
整った隊列
無駄の無い動き
なにより
ロゼ
ロゼ
彼らの光はあまりにも冷たかった
感情なんて感じられない
まるで
人形のようだ
莉犬
低く、淡々とした声
一歩、前に出る影
その瞬間
空気が裂けた
らいと
らいとの足が、勝手に止まる
本能が叫んでいる
逃げろ
それでも
らいと
らいと
小さな声
震えているのに
前を見ていた
らいと
らいと
その言葉に一瞬だけ
敵の動きが止まった
ころん
ほんの一瞬
本当に一瞬だけ
でも
ころん
次の瞬間には消えていた
ドンッ
らいと
みかさの前に出た瞬間
衝撃が走る
見えない
何が起きたのかすら分からない
ただ
強すぎる
ロゼ
みかさ
ロゼ
言葉すら追いつかない
攻撃が来る前に
結果だけがそこにある
心音
心音の視界が揺れる
怖い
怖い
怖い
足が動かない
心音
その時
Lapis
小さな声
Lapis
その言葉で、顔を上げる。
そこには
傷ついても立って
震えてても逃げない
皆がいた
心音
心音
その瞬間
ほんのわずかに
心音の瞳に
紫の光が揺れた
アメジストのように
敵の1人が目を細める
さとみ
でも意味を知る前に
るぅと
彼らは静かに背を向けた
ジェル
振り返ること無く
ジェル
…そして、消えた
静寂だけが残る
心音
息を整えながら
心音は膝をつく
怖かった
何も出来なかった
でも
心音
小さく呟く
心音
その瞳には確かに
”消えない光”が宿っていた