ひ
ら
扉をゆっくり閉め俺らは歩き出す。
ひ
ら
元々寝るのが大好きなすち。だけど今は違う すちは先日大きな手術をして今は眠っているのだ あいつらふたりは発作が起こしやすいというのもあり今はお眠なんだって。と伝える
ひ
ら
ひ
彼は手に色んな色のペンダントが着いたのネックレスを持っている。 黄色のネックレス。紫色のネックレス。緑色のネックレス。水色のネックレス。桃色のネックレス。赤色のネックレス。その他諸々の色だ。
ひ
ら
ひ
ら
院料室に戻りカルテの整理をする。俺となつは一応小児精神科病棟担当なのだが普通にやることがない時は一般病棟の診療もする。たまに子供扱いしてる。って患者に叱られちゃうけど笑
ら
ひ
ら
ひ
ら
『ブーブー!!』
ナースコールが繰り返し押される きっとなにかあったのだろう。俺らは急いで部屋を確認した。
ひ
一気に心臓が変な音を立て暑くもないのに冷や汗が垂れた。俺らは早歩きで三人のところへ向かった
ドアを勢い良く開けたためみことといるまの肩が大袈裟な程に飛び跳ねた。みことは発作混じりの泣き声でなつに『すちくんが』と連呼していた
す
ら
俺は二人がパニックを起こさないようにすちくんのカーテンを閉めた。いるまくんはみことを何度も慰めていたが当の本人も発作前の状態だ。ここはすちくんを手際よく終わらせいるまくんの処置もした方がいい
ら
す
ら
ひ
カーテン越しで大きめな声で喋ったからみことが泣き出してしまった。なつの声も非常に落ち着いてるが少し焦りも混じっている。いつもこんなんだ。なつばっかに迷惑かけて三人のことも面倒見てやれなくて。そんなことを考えていると涙が一粒。すちの頬に落ちた
ら
落ち着け自分。落ち着け自分。慣れているはずなのに手が汗ばんだ
ひ
ら
ひ
ひ
俺が唖然としてる間になつがすちの点滴を終わらしてすちの頭を撫でていた。撫でながらも次の準備を手際よくこなしている
ひ
ひ
ら
み
い
みことくんは嗚咽混じりに泣きじゃくって息が吸いずらくなっている
ひ
ら
ひ
ひ
み
ひ
み
ひ
ら
い
ら
い
ひ
み
い
なつがみことの背中をトントンしながら問い掛ける。凄く優しくてゆっくりな落ち着く声で。みことは案の定眠そうに答えた。いるまくんはまだ少し不安そうな声で答えた
ひ
ら
そのあとも他の子達を見てはお菓子という名の薬を飲ませる。それの繰り返しをしてる間にもうお昼だ
ドアに手をかけた時何やら中が騒がしかった
少し心臓がトクンッと脈をうった。俺は唾飲み込んで部屋の中にはいった
ら
い
み
す
ら
すちくんが起きてたみたいで2人ともすちくんに抱きついていた。当の本人すちくんは身体を寝かしたまま申し訳なさそうに二人の頭を撫でていた
す
精神科カルテ
ら
ら
み
す
す
ら
い
す
すちくんは寝たきり状態だがいるまくんの手を優しく撫でている
ら
す
ら
精神科カルテ すちくん 13歳 障害 鬱病、起立性調節障害 リスカ癖がある為注意、また鬱の時は暴走するため暴走時は別室隔離の必要あり。この中でも重めなため辛くても隠すことがほとんど。
ら
すちくんはこの小児科病棟の中でも最も症状が重い少年として小児科病棟担当の医師達では共有されている。だがその暴走した時のすちくんを見た人は現時点では居ないそうだ。
す
い
ら
み
す
ら
す
い
み
ら
そう言って白衣のポケットからなつに渡すように言われたネックレスを取り出す。みんな目を輝かせて俺の手元を見つめている
ら
す
み
ら
み
す
い
ら
い
す
す
いるまくんは申し訳なさそうな顔をしてすちくんを見つめていたがすちくんは少し驚いた表情をした後優しい笑顔で頷いた
い
す
ら
い
す
ら
す
ら
す
ら
い
ら
い
み
す
ら
俺はみんなに挨拶をして部屋を出た
す
すちくんの笑顔が一瞬歪んだのを見逃して。
コメント
25件
うわあああ...めっちゃ書籍化ほしい 最後の気になるー、(