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ヤンデレ物語

5 - ヤンデレ彼氏に繋がれて___『前編』

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2020年07月05日

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Yuka/ゆか

…ここ、どこ…?

私は暗闇の空間にいた。

Yuka/ゆか

誰か…っ…。

Yuka/ゆか

誰かいないの…?

その瞬間、『監禁されたんだ…』と 自分を理解させる。

Rui/瑠唯

Rui/瑠唯

おはよ、Yukaちゃん。

Rui/瑠唯

よく眠れた?

にっこりと微笑む男の人。

Yuka/ゆか

あ…

Yuka/ゆか

いや…

Rui/瑠唯

…ふふっ、素直になりなよ?

Yuka/ゆか

な、なんで…

Yuka/ゆか

私を監禁したの…?

Rui/瑠唯

それは、キミが1番分かる…

Rui/瑠唯

…んじゃないかな。

思い当たる説なんか、 どこにも見つからない。

Yuka/ゆか

…分からないよ。

Rui/瑠唯

…そっか、忘れちゃったんだね。

Yuka/ゆか

…えっ?

Rui/瑠唯

…僕は、君のことが大好きだった。

Rui/瑠唯

僕は告白したら、キミはすぐに
笑顔で引き受けてくれた。

Yuka/ゆか

いや…来ないで…っ…。

Rui/瑠唯

キミはもう、逃げられないんだよ。

Rui/瑠唯

僕という歯車に繋がれているから…

彼は、もう壊れ果てている。

彼 風神瑠唯という少年の 鎖に繋がれて___

私は姫野ゆか。 高校1年生。

Nana/なな

Yuka、久しぶり〜

彼女は、親友の川谷菜々。

Yuka/ゆか

久しぶりっ。

私達の付き合いは、 小さい頃からだったので もう10年は過ぎているのかも 知れない。

親友のNanaの隣には、 背の高い男の人が座っている。

Yuka/ゆか

…あれ、隣にいる人は?

Nana/なな

あぁ、私の彼氏。

Tubasa/翼颯

風神翼颯だ。
よろしくな。

Yuka/ゆか

(風神…?Ruiくんと
同じ名前だ。)

Yuka/ゆか

えっと、Ruiくんの
お兄さんですか?

もし、違ったら笑われてしまうが 覚悟を決めて聞いてみた。

Tubasa/翼颯

Tubasa/翼颯

…あ、弟のこと知ってるんだ。

Nana/なな

…え、何?

Nana/なな

Yuka、Ruiくんと付き合ってるの?

Yuka/ゆか

え、あ…

Yuka/ゆか

まぁ…付き合ってるよ。

Tubasa/翼颯

いつ頃から?

Yuka/ゆか

えーと、最近…かな?

Nana/なな

へぇ〜、そうなんだ。

Nana/なな

まぁ、末永くお幸せに!

Yuka/ゆか

そちらこそ!

そんな会話があっという間に 過ぎていった。

Yuka/ゆか

(それにしても、Nanaの彼氏さん
イケメンだったなぁ…)

Yuka/ゆか

(しかも、兄弟での付き合い…)

Rui/瑠唯

Rui/瑠唯

…Yukaちゃん?

顔を上げると、Ruiくんが 立っていた。

Yuka/ゆか

…あ、Ruiくん。

Yuka/ゆか

ど、どうしたの?

Rui/瑠唯

…ひとつ聞いていい?

Rui/瑠唯

…今日、どこに行ってたの?

Yuka/ゆか

き、今日?

Yuka/ゆか

と、友達に誘われてランチに
行ってただけだよ…!

Rui/瑠唯

ふーん…

Rui/瑠唯

そのとき、男と一緒にいたでしょ?

Yuka/ゆか

…そ、そうだけど…

Rui/瑠唯

ダメでしょ。

Rui/瑠唯

男と一緒にいちゃ…

Yuka/ゆか

…Ruiくん?

Yuka/ゆか

なんだか…様子がおかしいよ…?

Rui/瑠唯

Rui/瑠唯

そうだ。

Rui/瑠唯

この後、僕の家来れる?

Yuka/ゆか

この後?

Rui/瑠唯

うん、少し話したいことがあるんだ。

なんだか、嫌な予感がする。

あの後、私は Ruiくんの家を尋ねた。

Yuka/ゆか

お邪魔します。

Rui/瑠唯

僕の家来るの初めてじゃない?

たしかに、初めてかも知れない。

Yuka/ゆか

そ、そう言えばお兄さんは?

Rui/瑠唯

兄さんは、一人暮らしを始めたんだ。

…どうやらRuiくんは、ここで1人で 暮らしているらしい。

Rui/瑠唯

はい、ジュースどうぞ。

Rui/瑠唯

喉乾いたでしょ?

Yuka/ゆか

わっ、ありがとっ。

Yuka/ゆか

ちょうど、喉が乾いてたんだよね。

私は、コップを手に取り ジュースを飲む。

Yuka/ゆか

ん…

Rui/瑠唯

どう?美味しい?

Yuka/ゆか

な、なんか甘いね…

すると、Ruiくんが 『ふふっと』笑った。

Rui/瑠唯

ふふっ…

Yuka/ゆか

…えっ…?

Rui/瑠唯

バカだなぁ…

Yuka/ゆか

な、なんだか…

Yuka/ゆか

眠くなってきちゃった…

Rui/瑠唯

…ふふっ。

Rui/瑠唯

Yukaちゃんのジュースにね、
睡眠薬を入れたんだ。

Rui/瑠唯

それを知らずに飲んじゃって…

Yuka/ゆか

うっ…

意識が途切れる瞬間、 Ruiくんの顔を見た。

Ruiくんの顔は…

Yuka/ゆか

嗤っていた___

気がついたら、 薄暗い部屋にいた。

Rui/瑠唯

…いくら抵抗したって無駄だよ。

Rui/瑠唯

ここは、誰も助けにこないから。

Yuka/ゆか

そんな…っ…

Yuka/ゆか

私はどうすればいいの…?

私は、繋がれた鎖の中 彼に質問してみた。

Rui/瑠唯

そうだなぁ…

彼は、私の顎にくいっとさせる。

Rui/瑠唯

…ならさ。

Rui/瑠唯

Rui/瑠唯

僕のことを愛してよ。

Rui/瑠唯

キミの持っている愛情を
全て僕に捧げて?

Yuka/ゆか

Yuka/ゆか

そうすれば…

Yuka/ゆか

私を離してくれるの…?

Rui/瑠唯

うーん、それはどうだろう。

Rui/瑠唯

でも、考えてあげる。

Yuka/ゆか

…分かった。

Yuka/ゆか

Ruiくんがそう言うなら…

Rui/瑠唯

…契約完了だね。

Rui/瑠唯

Rui/瑠唯

これだけ、覚えていてね。

Rui/瑠唯

僕には絶対に逆らわないこと…

Rui/瑠唯

…分かった?

私は気がついていなかった。

彼が私を愛する愛が

歪んでいたことに___

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