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バンドパロ 5部

第1話 - 始まりの風

322

2022年09月10日

#ジョジョ

#ジョジョの奇妙な冒険

梅

僕は…父より

強くなってやる

父はすごい人だった

DJ担当で、でも歌も上手くて

色んな楽器ができて、色んな音色が出せて

周りがいう《音楽の神》そのものだった

けど、息子の僕がそれを乗り越えたらどうなるんだろうと考えたのが10の時

憧れから超える道へと表情を僕は変えた

そして僕は覚悟を決めた

父を乗り越える人に、僕はなる…と

ジョルノの部屋

ジョルノ

…父を乗り越える人になってやると言ってから……もう5年か

ジョルノ

乗り越える人にはなると言っても、習い事だけでは成長しない…

ジョルノ

それと…事務所には入ってるが、あまり何も言われてこなかったから期待は出来ないな

ジョルノ

(音楽系事務所、パッショーネは国民的アイドルから歌手まで、様々な音楽関係の人たちをプロに育てていく事務所で、実力は折り紙付き)

ジョルノ

(なんでも、事務所のボスはバンドをしているとかしていないとか……顔は誰も知らない)

ジョルノ

(バンドをしてるなら、どんなバンドなのかは知りたいかもな…)

ジョルノ

(って、そうじゃあない、今は僕の事を考えなければ)

ジョルノ

(元々歌には自信があったから、いつもボイストレーニングをしてるが……まだ足りない)

ジョルノ

(仕事も全く来ないし、何故だ……不満なところはないはずなんだが)

ジョルノ

はぁ…………このままでは父を越えられない、何か手は無いのか

ピロンっとスマホの着信音が響く

ジョルノ

こんな時間に…誰だろう

ジョルノ

……！事務所のティッツァーノさんからだ

ジョルノ

えっと…「明日急用で事務所に来れないかな？」

ジョルノ

………何があるんだ

ジョルノ

とにかく、明日行かなくては

「パッショーネ事務所」

ガチャ……

ジョルノ

失礼します

ティッツァーノ

ジョルノ、急に呼び出してすまないね

ジョルノ

いえいえ、今日は何も予定無かったしお気になさらず

ジョルノ

(……あれは)

ブチャラティ

ティッツァーノ、他に来るやつは居ないのか？

ティッツァーノ

えぇ、今回はジョルノだけです

ジョルノ

(あれは…「splendore」のリーダーでguitar＆vocalのブローノ・ブチャラティ)

ジョルノ

(というか、よく見たら「splendore」のメンバー全員来てるな)

ミスタ

なんだよ、俺たちのバンドに知らない奴って、つかジョルノって誰？

ブチャラティ

お前ら事務所に所属してる人くらい覚えておけ

ブチャラティ

あれはジョルノ・ジョバァーナ、10歳から所属してる若きソロシンガーで現在15歳だ

ナランチャ

へぇ、俺より年下だな！

ナランチャ

でも俺たちが知らねぇんだからあんまり活躍してないんじゃあねーの？

ジョルノ

むっ…………

フーゴ

ソロシンガーの方と僕たちがなんのために…

アバッキオ

ティッツァーノ、とっとと説明しやがれ

ティッツァーノ

分かりました、では単刀直入に言います

ティッツァーノ

今回からジョルノを含めたバンドを結成させてもらいます

ジョルノ

………………

ジョルノ

……え？

ミスタ

はぁ〜ッ！？し、新メンバーっつーことかよッ！？

ティッツァーノ

まぁそんな感じで、新しく入ることにします

ナランチャ

ちょ、ちょっとまてよ！ならジョ……名前忘れた、こいつは何担当になるんだ？

ティッツァーノ

ソロシンガーなのでvocalです

アバッキオ

おい、ならブチャラティがセンターに立てなくなるだろうがッ！

アバッキオ

それにこいつを含めて6人になるぞ、いいのかよ

ティッツァーノ

えぇ、ボスが決めたのです

フーゴ

まずなぜジョルノをこのバンドに入れようと決めたのですか？ちゃんと理由はありますね？

ティッツァーノ

はい、もちろん

フーゴ

なら説明をお願いします

ティッツァーノ

実は、彼のジョルノ・ジョバァーナという名前は本名では無いんです

アバッキオ

どういう事だ？

アバッキオ

名前とこの話に何が関係あるってんだ

ジョルノ

…………………

ジョルノ

(まさか……)

ティッツァーノ

彼の本名はジョルノ・ブランドー

ナランチャ

ぶ、ブランドーって…

ミスタ

あの「ARAKISO｣のDJのｯ?!

ティッツァーノ

えぇ、そうでしょう？

ジョルノ

(いつかバレると思ったが…仕方ない)

ジョルノ

……………えぇ、そうです

フーゴ

ほ、ほんとですか、あの音楽の神と言われてる人の息子だなんて

ティッツァーノ

最初から彼には何かあると思って、自分から言うまで待っていたんですがねぇ

ティッツァーノ

自分自身から色々と吐かせるために仕事も入れないようにしてたのですけど…

ジョルノ

だ、だから通りで仕事が来なかったのか…

ティッツァーノ

痺れを切らしたボスが自分から調べて、今の情報にたどり着けたんですよ

ティッツァーノ

理解できましたか？

アバッキオ

んで、その息子だから俺たちのバンドに入れたいと？

ティッツァーノ

まぁ息子というのもありますが、まず彼の歌はとても綺麗で素敵な声です

ジョルノ

ティッツァーノさん…

ティッツァーノ

ソロシンガー限定のカバーCDに1曲だけジョルノも入っていますが、その曲も凄かったんですよ、もっと出したかったんですけどね…全てボスの命令なので

ティッツァーノ

彼は才能に満ちています、流石DIOの息子、とでも言うのでしょうか

ティッツァーノ

それとボスが、6人のバンドなんて中々ないからいいんじゃあないかとも言ってたのも理由の一つですね

アバッキオ

……馬鹿げてる

ティッツァーノ

残念ながらこの事務所に普通なんてないんですよ

ティッツァーノ

1週間後にデビュー用のCDを取ります、これは今回のスコアです

ジョルノ

(これが……僕の、僕たちの曲か)

ティッツァーノ

新しい貴方達に相応しい曲になれるよう、僕とスクアーロで全力で作成しました

ティッツァーノ

是非気に入って頂けたらと

ジョルノ

歌詞…すごくいいです

ジョルノ

なんだか今すぐにでも歌いたいくらい…とても良い、言葉に表せれないほど

ブチャラティ

確かに、これはいい

アバッキオ

……だがよ、俺は納得できねぇぜ

アバッキオ

俺たちはずっと5人でやってきたんだッ！なのにこんな奴に入られてたまるか！

ブチャラティ

アバッキオ、そのぐらいにしておけ

アバッキオ

ブチャラティ、お前はいやじゃあねーのかよッ、お前の大事なvocalだぞ？！

アバッキオ

ずっと楽しそうに歌ってたじゃあねーかッ！

ティッツァーノ

一応ブチャラティにはアルトパートとか入れてますよ

アバッキオ

少しだけだろうが！

ブチャラティ

俺は構わないぞ

ミスタ

ブチャラティ…ほんとにいいのかよ

ナランチャ

そうだぜッ！俺ブチャラティの歌好きなのに！

フーゴ

僕も……納得できません

ブチャラティ

あぁ、それに俺は元々guitar一筋な方だからな

ブチャラティ

歌を努力しているやつの方が余っ程似合う

ジョルノ

(彼は……良い人だ)

ジョルノ

(多分、他のメンバーも彼を大切に思ってるからこそ…良いバンドだな)

ブチャラティ

それに、俺もジョルノに可能性を感じてるんだ

ブチャラティ

6人のバンド……面白そうじゃあないか

ブチャラティ

きっと、今よりもっと有名になる

ブチャラティ

だから、受け入れるんだ

アバッキオ

……チッ、ブチャラティがそう言うならいいけどよ

アバッキオ

俺たちはまだお前を認めねぇからな、ジョルノ

ジョルノ

……えぇ、構いませんよ

ティッツァーノ

皆さん仲良くお願いしますね

ティッツァーノ

では、スケジュールはブチャラティが代表に持っておいてください

ティッツァーノ

明日から集まって合同練習、お願いしますね

ジョルノ

はい

ティッツァーノ

では話し合いは終わります、僕はこのあとスクアーロとの事情があるので失礼しますね

ティッツァーノは部屋から出ていった

アバッキオ

はぁ……俺は今日はもう帰る

フーゴ

今日は元々休みですしね、僕も塾があるので

ナランチャ

おれもー！

ミスタ

ブチャラティ、またな

ブチャラティ

あぁ、また明日

4人も部屋から出ていった

ジョルノ

……すみません

ブチャラティ

お前が謝る必要は無い、俺のメンバーが済まなかったな

ジョルノ

いえ、貴方達のバンドに水を刺すような立場にさせてしまって本当に申し訳ない

ブチャラティ

……だが、俺はお前が来てくれて誇りに思う

ジョルノ

え？

ブチャラティ

実はお前のことは元々知っていてな

ブチャラティ

さっきティッツァーノが言っていたCD、あれ実は持っているんだ

ブチャラティ

そこでお前の声を聞いてから、気になっててな

ブチャラティ

そのCDは全員俺たちの事務所に入ってる奴らだからお前の事もすぐ分かった

ブチャラティ

実はたまに練習も覗かせてもらっていたぞ

ジョルノ

えっ？！そ、それは少し恥ずかしいな……

ブチャラティ

まぁ簡単に言うと、お前のファンってことだな

ブチャラティ

だからこそ、お前と一緒のバンドになれて嬉しいってことだ

ジョルノ

ふふ、僕のファンは嬉しいですね、初めてかも知れません…

ブチャラティ

お、なら俺がファン1号っていうわけか

ブチャラティ

……それより、本当にすまないな俺の仲間が

ジョルノ

気にしないでください

ブチャラティ

でも、あいつらはあぁ見えて良い奴なんだ

ジョルノ

えぇ、それは分かってますよ

ジョルノ

だって、あんなに仲間思いな人なんですから

ジョルノ

貴方をどんな風に思ってるから、すぐ分かります

ブチャラティ

……ははっ、そうか

ブチャラティ

改めてよろしくな、ジョルノ

ブチャラティ

そしてようこそ「splendore」へ

ジョルノ

はい、よろしくお願いします

ジョルノ

(これから色々ありそうだが…この人たちとならやっていける、そんな気がする)

ジョルノ

(それにバンドだって入れた、これはいい成長だ)

ジョルノ

(父もバンドをしているなら……僕もバンドをすれば良かったんだな…すっかり忘れていた)

ジョルノ

(僕は…父を超える人になってやる)

続く

ジョルノ

ちなみに「splendore」はイタリア語で「輝き」と言います

ジョルノ

バンド名ほぼ適当です

ジョルノ

ちなみに次の投稿は4部のバンドパロらしいのですが

ジョルノ

バンド名が決まってなくてhelpだとか

ジョルノ

ではまた次の投稿で

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この主はちゃんと挿絵やらサムネイルやら全部自分で描いてるから好き

面白い！5部の最初のちょいパロみたいでドキドキしましたっ！次回も楽しみにしてます

今回は、ジョルノなど５部のキャラが出てきてたから違う部のキャラも出てくるのかなこれからも頑張ってください

梅

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