俺がΩになれたなら trkr

なんで…

目の前であの人が発情してる。

どうして？

頭がぐらぐらしてる。

ダメだ。今すぐ離れないと。

だって、違ったじゃないか。

俺だけのものにしたい。

押し倒して

めちゃくちゃに犯して

中も外も俺専用のものにしたい。

この人のナカを掻き回して

ぐちゃぐちゃにして

種付けして

その白い項に噛みついて

それから…！

俺があの日、地面を睨みながら歩くことしか出来なかったあの時から、

否、もっと前。

孕ませたい。

孕ませたい孕ませたい孕ませたい孕ませたい孕ませたい孕ませたい孕ませたい孕ませたい孕ませたい孕ませたい孕ませたい孕ませたい孕ませたい孕ませたい孕ませたい孕ませたい孕ませたい孕ませたい孕ませたい孕ませたい孕ませたい

今孕ませれば

俺のものにできるかな

あなたと出会って心を奪われたあの瞬間から

まだ、足りない。

完全に俺のものにしたい。 まだ、足りないんだ。

そうだ、項を噛んで番ってしまえば…

さら… (トラゾーさんがクロノアさんの項を撫でる)

目の前で眠るΩを

憧れだったこの人を

確実に俺のものにできる！

その瞬間、脳裏によぎった。

あなたのあの優しい笑顔が。

途端に冷静になっていく。

無理やり噛んで番ってしまったら

あの笑顔はもう絶対に見られないだろう。

いや、もう手遅れだ。

相手にヒートが来たからと言って この人が気絶するまで襲って犯して、ゴムもつけずに中出しまで…

そんなの 嫌われないはずがないじゃないか。

どれだけ強く思おうとも

俺たちは結ばれない運命だったんだ

あの人のナカから俺のを掻き出しながらそう呟く。

許されないだろうな。

確実に。

こんなことして許して欲しいと思っている自分が憎い。

あんなことしといて許して欲しいとか何言ってんだよ。

すり… (トラゾーさんがクロノアさんの頬を撫でる)

目頭が熱くなっていく。

クロノアさん

好き。大好きなんだ。こんなにも。

好きで、ごめんなさい。