もしも、叶うなら。

はじめまして!!

このお話ご本人様とは一切 関係がありません!!

BLが含まれますので 苦手な方は回れ右でお願いします

るぅころ、さとりーぬ、ななじぇるの ペアで書こうと思います

通報しないでください🙇🏻‍♀️🙇🏻‍♀️🙇🏻‍♀️

では、行ってらっしゃい

るぅとくんside

僕は昼休みになると 決まって音楽室に来て ピアノを弾く

いたずらっぽく 僕に先生は笑いかけてくる

時計を見ると、長い針は5を指している

先生は僕の手を掴んだ

急に僕の顔を覗き込んでくる

近い

もうキスしてしまいそうな距離で 恥ずかしくて俯いた

前の授業で裁縫をしていたせいか 赤い糸くずが髪についていた

僕は荷物をまとめて急いで 音楽室を出た

完全にからかわれている

ころん先生は女子生徒にも男子生徒にも 人気で1か月前に来たばかりなのに 噂では既に1クラス分の生徒から 告白されているらしい

僕はクラスの隅っこにいる 言わば陰キャという存在で

人見知りがひどく、 コミュニケーションが苦手だ

後ろから走ってきて 僕に抱きついてきたのは

幼稚園からの幼なじみのりいぬだ

僕とは対照的にりいぬは 明るくてみんなから愛されている

僕の唯一の友達だ

こんなにいい子が 僕と一緒にいるのは勿体無い

素直に喜べない僕は 本当に不器用だと思う

でも、いつか誰かの元に 離れて行ってしまう気がして 寂しくなることがある

授業中も昼休みのことを 忘れられずにいた

長いまつ毛、 綺麗な鼻、 サラサラとした髪、 ふわっと香る柔軟剤の匂い

つい焦って大きな声を出してしまった

考え事をしていたら 授業はあっという間に終わり HRのななもり先生の 一言で我に返った

担任のななもり先生も 人気者の先生でとても優しい

マフラーを首に巻いていると ななもり先生が声を掛けてきた

先生は優しいだけではなく 教え方も上手く、 先生の担当するクラスの生徒は 明らかに成績が上がっている

ぎゅっ

急に抱きしめられて 僕は驚いた

つい嬉しくて笑みがこぼれた

りいぬはななもり先生に 思いっきり抱きつく

無邪気で本当に可愛い

手を振るのは少し恥ずかしく 会釈をして僕らは映画に向かった