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久しぶりにりうちゃんの家に泊まりに来た夜中。
息苦しさで目を覚まし、枕元のスマホで時刻を確認すると現在時刻は夜中の3:45であった。
僕はこの息苦しさに心当たりがあった。
元々、幼い頃から喘息を患っており、たまにではあるが息苦しさや咳で目が覚める事があった。
よりによってこの日に目が覚めてしまった。常にカバンの中に入っている喘息の薬を取り出そうと上半身を起こすが、咳と息苦しさがピークを迎えており、起き上がったまま動けない。
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苦しい。
早く落ち着かせないと、隣で寝てるりうちゃんが起きてしまう。
急げ
急げ
急げ
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りうちゃんは起き上がり、僕を抱きしめる。
手探りで僕のカバンを開け、薬を探してくれているようだ。
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と言い、りうちゃんは背中をとんとん、と叩く。
そのせいだろうか、普段は無い吐き気に襲われた。
発作で気管が狭くなっているのにも関わらず、喉元には下から上へと這い上がってくる嘔吐物。
ぐ、と狭くなった気管を嘔吐物が押し広げ、喉からは空気が出る音がする。
パニックに陥り、りうちゃんを抱き締める腕の力がどんどん強くなっていく。
"どうしよう"なんて思っているのもつかの間、とうとうりうちゃんの肩に吐いてしまった。
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なんて声を掛け続けてもいむは一向に落ち着く気配が無い。むしろ、焦っているのか段々呼吸が浅く、テンポ感も早くなっているようだ。
背中を軽く叩いても、りうらを抱きしめる腕の力が弱まっているように感じた。
このまま、いむはりうらの腕の中で死んでしまうのではないか。そう微かに感じたりうらは、急いで薬のキャップを外し、浅く呼吸するいむの口に容器を当て、薬を吸わせた。
すぐに効果はでなかったものの、次第に落ち着きを取り戻しているようで、声を掛けると言葉は出ないものの、手を握ったりすることはできるようになった。
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なんて声を掛けるといむは涙を流した。
使用済の薬の容器を傍に置き、自分側へ寄りかからせるように正面から抱きしめると、再びいむはりうらの肩に嘔吐してしまい、ぎゅ、と再び強く抱き締める。
動くと苦しいのは本人が1番よく分かっているのか、りうらにぴったりくっついて離れない姿は何となく愛らしさを覚えた。
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そう告げるといむは時折咳をしながらだが、大人しく眠りについた。
りうらは自分が着ていたパジャマを洗濯したり、床を掃除したりある程度の片付けを終えた所で就寝。 後日、いむはしっかりと全快。
あ、ちゃんとスタバ奢ってもらったよ。
コメント
53件
喘息とかのネタは自分がなるのは嫌だけど見るのはいいですね!
うっ……… 尊いなぁぁぁぁっ。 なんか…好きだわw(語彙力w 明日…嫌いな人に会わないといけなくて😭(まぁ、。同じクラスのやつだから毎日会わないといけないけど) もぅ、嫌やぁぁ。
ぁぁ!今回も神作ありがとうございます!! 💎君が過呼吸になってる時に🐤君が優しくしてくれてるの好きっ…