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忘れられない恋 第6話

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忘れられない恋 第6話

1 - 忘れられない恋 第6話

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2019年06月19日

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昨日、一瞬彼女に見られた。 自分はまだ変われてないんだ。

冗談だとにごしたけど、 彼女はきっと………

彼の心の中で昨日の記憶が少しずつ後悔になりかけていた。

傘なんて本当は盗られてなんかない。 ただ、彼女の後ろ姿を見たら いつの間にか嘘をついていた。

二人っきりになりたくて………

少し、気まずかった。 でも、声を掛けれて良かった。

少し無言だった。 やっぱり……嫌だったのかな……

彼もまた深いため息をついていた。

住一(すみいち)

ほら、今日の朝の居なかった分のノート。

引田翔一

ほんと、わりぃー

引田翔一

マジで助かる、ありがとー

住一(すみいち)

はいはい

住一(すみいち)

病院だったんだろ?

住一(すみいち)

ほんと大丈夫か?
最近無理し過ぎなんだよ

引田翔一

別に………
無理はしてない

引田翔一

この高校に入ってからは
ほんと楽しいから

住一(すみいち)

ん、まあ……
本人が大丈夫ならいい。

住一(すみいち)

でも………

引田翔一

ほんと大丈夫だって!

引田翔一

すみは心配し過ぎ

引田翔一

お前は俺の母ちゃんか!(笑)

住一(すみいち)

母ちゃんじゃない
父ちゃんだ(笑)

冗談を言い合っているとあの頃のことなんか忘れられる。

こんな日々がずっと続けば、 ほんとしあわせだ。

牧屋ふみ

…………

えっ? ………今………何て言った………?

病院? 気のせい………だよね………?

二人の笑い声が響く教室の外で、 忘れ物を取りに来たふみはただ立ち尽くしていた。

引田翔一

絶対、誰にも言うなよ?

住一(すみいち)

わーかってるって!

住一(すみいち)

て言うか、俺のこと信じてないの?

引田翔一

すみにはほんと感謝してる
ありがとな。

住一(すみいち)

雨の降りすぎで頭おかしくなった?

引田翔一

ちゃんと感謝してるって言ってるだろ?

住一(すみいち)

はいはい。
でも、ほんと良かったよ

住一(すみいち)

立ち直ってくれて

住一(すみいち)

あの頃のお前、いつ死んでもおかしくない位だったからさ

住一(すみいち)

あの頃のお前じゃあ、今の姿ぜんぜん思い浮かばないや

引田翔一

すみが何度も助けてくれた

引田翔一

だから俺は今ここにいる

引田翔一

すみのおかげでね

住一(すみいち)

ふん、そんな余計なこと言ってないで、早く書き写してノート返せー(笑)

引田翔一

はいはい

ふみは教室には入らずに黙って帰っていった。

頭の中が真っ白になりながら………

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