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車で送迎中

空助

やっぱり寂しくなっちゃったんだねぇ、楠雄は。

霊太

やっぱりって、わかってたんスか?

空助

もちろん。僕は楠雄の事ならなんでもわかるよ。
きっと、楠雄自身が気づけない所も。

霊太

なんか悔しいッスね...

空助

ははは、いくら留学中の空白があったとはいえど、
義理の弟なんかにはまだまだ負けてられないよ。

気づけば僕は兄(アイツ)にメッセージを送っていた。

楠雄

どうかしてるな...

寂しくなったなんて、口が裂けても言えないが、きっともうバレただろう。

楠雄

早いな...

ガチャ...

霊太

ただいまッス楠雄さ~ん...
って暗っ!

空助

電気つける余裕もなかったって事じゃない?
きっと楠雄ならテレパシーでもう気づいてるだろうから、
出迎えがないって事は相当しんどいんでしょ。

パチッ(電気をつける)

霊太

どこの部屋にいるんスかねぇ、
この家、無駄に部屋数多いんで...

空助

きっと寝室だろうね。さっき連絡きた時
『僕にはこのダブルベッドは広すぎる』
って書いてあったし。

霊太

じゃあ行ってみるッス!

寝室

霊太

楠雄さ~ん?

楠雄

...遅い

霊太

ごめんなさいッス~!
寂しくなっちゃったんスよね!
ちゃんとあなたの旦那が帰ってきたッスよ~!

楠雄

喧しい

ゴンッ(楠雄が霊太の頭を殴る)

霊太

痛ぁい!ひどいじゃないッスか楠雄さん!!

空助

まったく、そんなどストレートに言ったらそうもなるよ。
ちょっと考えたらわかるでしょ?

楠雄

なんだ、お前(空助)もいたのか。
お前に用はもうないから帰って良いぞ。てか帰れ。

空助

ひどいなぁ、楠雄。
僕は今日、楠雄のわがままに二度も応じたのに。

楠雄

...

空助

まぁ、今回は引いてあげるよ。
二人でお話したいだろうしね。

空助帰宅

霊太

あの、楠雄さん。

楠雄

なんだ...

霊太

ごめんなさいッス!!
俺、楠雄さんの事ばかりで、全然自分の事大事にしなくて。

楠雄

わかればいいんだよ。
そんな事よりお腹空いた。

霊太

コーヒーゼリーならちゃんと買ってあるッスよ!!

兎頭 無黒(うさがしら むくろ)【作者】

と言う訳で、ながらくお付き合いいただきありがとうございました!
これにて、「追い出したのは僕だけど...」完結です!

兎頭 無黒(うさがしら むくろ)【作者】

また少ししたら、新しい話も書こうと思っていますので、
応援よろしくお願いします。

兎頭 無黒(うさがしら むくろ)【作者】

それではまた、次の作品でお会いしましょう

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