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見つかった!?
高木 渉
高木渉巡査部長は目暮十三警部のデスクにかけより、スマホの画面を見せた。
佐藤 美和子
高木の横に立つ佐藤美和子警部補が言うと、目暮は「交通事故か……」と眉を寄せた。
目暮 十三
佐藤 美和子
佐藤が言うと、高木は顔をしかめた
高木 渉
佐藤は高木の言葉にうなずき、目暮を見た。
高木 渉
目暮がスマホの写真に目を落とすと、千葉和伸刑事が「目暮警部!」と駆け寄ってきた。
佐藤 美和子
千葉 和伸
目暮 十三
目暮が肩を落とすのを見て、佐藤は「なんです?」と訊いた。
目暮 十三
高木 渉
千葉 和伸
千葉の説明に、高木は「どういうことです?」と目暮を見た。目暮が首を横に振る。
目暮 十三
昼頃になると混雑する東都水族館内のレストランも 開館直後はまだ客もまばらで、窓際のテーブル席にベルモットとブランが座っていた。
ウェーブのかかったプラチナブロンドのロングヘアをかきあげると、その美しい顔が露になる。
日照雨 遥(ブラン)
ベルモット
ベルモットはテーブルにパソコンを開き、ブランは双眼鏡で観覧車がある屋外施設を覗いた。
パソコンに繋がれた小型カメラを動かし、右手でキーボードを打つ。するとパソコン上で人物検索ソフトが起動した。
モニターに観覧車がうつったかと思うと右下へカメラが移動し、観覧車の下に集まる人々が映し出される。彼らに次々と四角い枠が重なり、
右画面に顔写真がズラリとならぶと顔認証プログラムが動き出した。そしてカメラの映像が観覧車の左下に移動すると、リストアップされた一人の顔写真が明滅した。
検索していた人物と一致したのだ。ベルモットは素早く双眼鏡を取り、チケット売り場の近くにたっている外国人女性をクローズアップした。オッドアイを持つあの女だ。
ベルモット
日照雨 遥(ブラン)
ベルモットがフッと微笑むと、右耳に掛けた通信機のボタンを押した。
ベルモット
ジン
ベルモット
ジン
ベルモット
パソコンやカメラを片付けて席を立ったベルモットは、そう言うと通信機を切った