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怪物奇譚

第3話 - 02.可笑しな人間

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2025年12月07日

#参加型

#怪物

#バトル

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ここらで最近、噂になっていることがある

何だと思う？

別に、大したことじゃないでしょう？

いいや、狩人達にとっては結構大事だ。

じゃあ、何だって言うんだ？

どうせくだらない事なんじゃないのかぁ？

はぁ…

＿＿＿＿平蘭京の何処かに

怪物を飼う者がいる。

おーい！聞け、お前ら！

地下に居た狩人達は、全員声のした方へと視線を向けた。

何やら報告があるらしく、そこに居た苗斗も視線を向けた。

樹狭霧　苗斗

（何だろう。大変な事態にでもなったのか…？）

上の人達から報告がある！

ここらで最近、怪物を飼う者がこの街に来た！

樹狭霧　苗斗

……

樹狭霧　苗斗

（…はぁ？）

苗斗はその言葉を聞き、意味が分からないと呆れた表情に変わった。

樹狭霧　苗斗

（何言ってるんだ…まぁ、そうかもしれないけど…）

証拠はこれだ。

狩人は、手に一枚の写真を取り、視線を向けていた者達に写真を見せた。

そこには、怪物と話している者の姿が映っていた。

顔は見えない、姿もうやむや。けれど、人間だと言う事は確実だった。

もし、この写真に映っている人間と似た者がいたら、すぐここに連れてくる事！

はい。て事で解散だ！

周りの人達はガヤガヤと話し始め、しんと静まっていた地下がぐわっと明るくなった。

けれど、その中で苗斗はしんと静まり返っていた。

樹狭霧　苗斗

ふぁ"〜……

樹狭霧　苗斗

はぁ…ねむ…

あの報告がされてから三日経った。

苗斗は、今回の任務で森のパトロールに行く事になった。

苗斗は1人でランタンを持ち、怪物が居ないかキョロキョロ周りを見渡す。

樹狭霧　苗斗

（何で僕なんだろう…まぁ別に良いけどさ…）

しんと静まった夜。森の中には誰もいなく、月と海が綺麗に見えていた。

と、その時＿＿＿＿

＿＿＿

樹狭霧　苗斗

…！

樹狭霧　苗斗

（声がする…誰だ？）

樹狭霧　苗斗

……

＿＿＿＿…

樹狭霧　苗斗

……

苗斗は、声のする方へと刀を向け、森の奥をジッと見つめる。

そして、森の奥から背の高い人が出てきた。

？？？

＿＿＿あれ？こんな時間に人…

樹狭霧　苗斗

……貴方、怪物を飼う者ですか？

？？？

え？

樹狭霧　苗斗

ここらで最近噂になっていますよ？

？？？

えぇ！？嘘ぉ…あれ、てかもしかしてキミって…

樹狭霧　苗斗

怪物狩りの狩人ですよ。

？？？

うげぇ、やっぱ怪物狩りの人かぁ…。

？？？

ボク、苦手なんだよなぁ…まぁ良い人だとは思うけどね？

樹狭霧　苗斗

……かなりの余裕ですね。

樹狭霧　苗斗

貴方、捕まって殺されてしまうかもしれませんよ？

？？？

へ？

？？？

…でも、キミはそんな事しないでしょ？

樹狭霧　苗斗

＿＿…

樹狭霧　苗斗

…何故、そう言えるのですか？

？？？

ふははっ！勘ってやつだよ〜！

樹狭霧　苗斗

…はぁ……

樹狭霧　苗斗

ま、そうなんでけどね。僕は、貴方が怪物を飼う者だとしても捕まえる事なんてしません

？？？

やっぱり！ふっふふ、今日のボクは天才かもなぁ〜？

樹狭霧　苗斗

はぁ…

苗斗は少し呆れた様子だった。

そして数秒黙り込み、その後、ゆっくりと話した

樹狭霧　苗斗

＿＿貴方、名前は？

？？？

ボク？ボクは…

一色　嶺音

一色嶺音だよ！しっかり覚えておいてね〜！

樹狭霧　苗斗

いっしき、ねおん…

樹狭霧　苗斗

…僕は樹狭霧苗斗です。

一色　嶺音

じゃあ、樹狭霧くんだね！

一色　嶺音

樹狭霧くんは任務で外にいるの？

樹狭霧　苗斗

パトロールです、パトロール。

樹狭霧　苗斗

ですが、貴方の事で、この森に居るから捕まえてこいと言う命令も挟んでここに居ると言うのもありますが…

一色　嶺音

そっかぁ…じゃあ、今はボク有名人ってことかな？

樹狭霧　苗斗

本当に余裕がありますね貴方、殺されるかもしれないのに…

一色　嶺音

ふふ、さっきも言ったけれど、キミはそんなことしないでしょ？

樹狭霧　苗斗

…そうですね。

樹狭霧　苗斗

まぁ、今回の事は無しにしますよ。怪物を飼う者の姿は見当たらなかったと、言っておきます。

樹狭霧　苗斗

では＿＿＿

一色　嶺音

あ、ちょっと待って待って！

樹狭霧　苗斗

…？

樹狭霧　苗斗

何ですか、まだ話でもあるのですか？

一色　嶺音

んん？いやぁ、えっとね…

一色　嶺音

ボクの家寄ってかない？

樹狭霧　苗斗

……

樹狭霧　苗斗

……は？？

一色　嶺音

ただいまぁ〜！！

樹狭霧　苗斗

お邪魔します…

樹狭霧　苗斗

（本当に来てしまった……）

一色　嶺音

樹狭霧くん樹狭霧くん、ここ座って！

樹狭霧　苗斗

え、ぁあじゃあ…

苗斗は言われた通りに椅子に座り、嶺音も又、椅子に座った。

一色　嶺音

ふふふ、初めてだなぁこういうのは♪

樹狭霧　苗斗

…一色さん

一色　嶺音

ん？どうしたのかな？

樹狭霧　苗斗

怪物って、あれの事ですか？

一色　嶺音

あれ…あれって失礼だね！？！？

一色　嶺音

あの子って呼んでよね！！

樹狭霧　苗斗

え？あぁ、すいません。

樹狭霧　苗斗

（別に変わらないと思うんだが…いや変わるか。）

一色　嶺音

こほん…まぁ、そうだね。

一色　嶺音

あの子が僕の飼ってる怪物！

樹狭霧　苗斗

ふぅん、結構まんま怪物の姿ですね。

一色　嶺音

でもいい子なんだよ〜！！やっぱり怪物って面白いよね！

樹狭霧　苗斗

面白いって…

苗斗は怪物をじっと見つめた。何を考えているのか分からない様子だったが、苗斗の視線は鋭く冷たかった

樹狭霧　苗斗

…ふぅん………。

一色　嶺音

？樹狭霧くん、どうしたの？

一色　嶺音

…あ！！もしかして怪物が可愛過ぎてメロメロに＿＿＿＿

樹狭霧　苗斗

それ貴方だけですよ。

苗斗は視線を違う方へと向け、いつも通りの雰囲気へと戻った。

一色　嶺音

…あ。

樹狭霧　苗斗

…？

樹狭霧　苗斗

どうしました？何か忘れ物でも？

一色　嶺音

え？あぁ、ううん！そう言う事じゃ無くてね…

一色　嶺音

言い忘れてたんだけど……

嶺音はスッと苗斗に細いスッとした視線を向け、ゆっくりと口を開いた。

一色　嶺音

＿＿＿＿キミ、

一色　嶺音

怪物じゃない？

樹狭霧　苗斗

＿＿＿＿……。

樹狭霧　苗斗

……あれ

××××××

バレてたんだ

その時突然、苗斗の耳は猛獣の様なものに変化し、隠されていた左目は真っ黒な瞳になっていた。

右目だって、猫のような目をしていた。人間の姿じゃあまり似合わないような目をしていたから、少し不気味なところもあった

××××××

…何故分かったの？

一色　嶺音

ふふふ、長年怪物と過ごしているボクには変装をしてもダメダメ〜ってわけじゃないかな？

××××××

……嘘は良い

××××××

アンタ、情報屋と似た者だよね。

一色　嶺音

え、あれ！？

一色　嶺音

あれぇえ…なんで分かっちゃったのぉ…！？

××××××

バカかよ…僕は今怪物だ。

××××××

怪物はそう言うことも普通に認識するからね

一色　嶺音

ほぇ…やっぱ怪物ってすごいね…

一色　嶺音

退屈が無さそうで面白いよ！それに対して人間は面倒なものだよ！！

××××××

人間も面白いとは思うけどね。

一色　嶺音

なんでさ！？

××××××

目の前に可笑しな人間が居るから。

一色　嶺音

え、ぼ、ボクっておかしいの！？

××××××

え…！？

××××××

逆に認識とか無かったのかよ…。

一色　嶺音

あぁいや、まぁ空気を読むのとかは苦手だし、家事も出来ないし〜…

××××××

ダメダメだな。哀れ

一色　嶺音

酷いよぉ！！！

××××××

…まぁ、そんな事は今、どうでも良い。

××××××

アンタ、どこまで知ってる？

××××××

全部吐け

一色　嶺音

…ふふふ

一色　嶺音

少し長くなっちゃうかもなぁ〜？良い？

××××××

別に良い

一色　嶺音

それじゃあ、キミに重大な報告も混ぜてお話ししようかな！

一色　嶺音

＿＿まず、キミは怪物の子だね。

一色　嶺音

そしてキミの先輩、南條來要は、怪物の血を受け継いだ人間。

××××××

＿＿アンタ、南條さんのことまで知ってるんですね。

一色　嶺音

ふふふ、まぁね！

一色　嶺音

それでキミ、樹狭霧苗斗は、かなりの嘘つき者だね。

一色　嶺音

人間じゃない。名前も違う、何処出身で年齢も不明で性別も不明…

一色　嶺音

キミは、もっと昔から生まれた子じゃないかな？

××××××

……話を続けろ

嶺音は言われた通りに話を続けた。

一色　嶺音

えっと…そして、とある怪物での事件でキミは狩人に入った。

一色　嶺音

あぁいや、その前にキミは南條くんに助けられたんだね！

一色　嶺音

それでキミは、狩人に入る事を決心した…。

一色　嶺音

け・れ・ど！！

××××××

…けれど？

一色　嶺音

最近、怪物たちが一斉に動こうとしてるんだ。

一色　嶺音

＿＿＿＿樹狭霧苗斗と南條來要が欲しいってさ！

××××××

…欲しい？

××××××

どう言う事。

一色　嶺音

そのまんまの意味、仲間にしたいって事だよ！

一色　嶺音

だからまぁ、気をつけた方がいいよ〜って事かな？

××××××

…はぁぁ…

××××××

気をつけた方がいいよで済む事じゃ無さそうだね。

一色　嶺音

あははっ、そうかもね！

××××××

…何故僕たちを欲しがるの？

一色　嶺音

それは今のボクにも分からないや。

××××××

本当？

一色　嶺音

うん！

××××××

…ふーーん……

××××××

ならいい。

一色　嶺音

あれ、ボクのこと信頼してないの？

××××××

事実を言ってるのは本当だけど、そういうヤツほど危険なヤツだから警戒はしとかないと。

一色　嶺音

あははっ、やっぱ長年生きてきた怪物が言う言葉かな〜！

一色　嶺音

＿＿＿てか、キミってさ、怪物嫌い？

××××××

…何で？

一色　嶺音

いや、なんかキミ、怪物を見る時すごい醜いって言ってるような顔で見るからさ！

××××××

…別に

××××××

知らなくていい、知っても無駄なだけだよ。

一色　嶺音

えぇ、そう言われると気になっちゃうよぉ？

××××××

……はぁ"。

××××××

ホントアンタって可笑しいね、こんな怪物の事知りたいなんてどうかしてるんじゃ？

一色　嶺音

そんな事ないよ、他の子だってキミの事は知りたいんじゃないのかな？

××××××

じゃあ、人間はおかしいね。

一色　嶺音

そうだね、人間はおかしいよ！

一色　嶺音

しかも面倒だし、ボクも怪物になりたかったなぁ…

××××××

…

××××××

……怪物なんて、人と似た生き物だよ。

××××××

結局は醜いんだから

××××××

それじゃ、また来るね。

一色　嶺音

え、もう行っちゃうの？

××××××

僕も忙しいから。

一色　嶺音

そっかぁ…

一色　嶺音

それじゃあ、ここで待ってるね〜！！

苗斗はドアの方向へと視線を向け、そのまま帰っていった。

樹狭霧　苗斗

……ぁ。

南條　來要

…

苗斗が家から出て、人の姿に戻った時、木の下に腕を組みシンと黙り込んでいた來要がいた。

苗斗はピタリと足を止め、來要と視線が合う。

來要は苗斗を待っていたかのように、そこにいた。

樹狭霧　苗斗

…南條さん。

樹狭霧　苗斗

少し、話良いですか？

登場人物の紹介

名前.一色　嶺音読み.イッシキ　ネオン性別.男性年齢.31 身長.190 性格.言動がところどころ幼い。天真爛漫で後先考えずに行動するが多ヶある。空気を読んだりする事が絶望的に苦手。好き.怪物。食べ物嫌い.怪物狩りの人得意.武器の扱い。会話苦手.私生活のあれこれ。空気を読む事武器.スナイプ過去.？？？一人称.ボク二人称.キミ　〈苗字〉ちゃん/くんその他.容装は身綺麗にしているが、服装が薄汚れてボロボロ。主人公に向ける想い.面白そうな子。死なないでね。と少しだけの心配

名前.×××××× 性別.不明年齢.不明身長.168 性格.怪物を毛嫌いし、人間の存在を羨ましがる冷たい性格。毒舌で相手に厳しめで、無愛想なところもある。好き.親嫌い.怪物得意.武道。暗算。速読苦手.お化け武器.刀能力名.麗速道刃［れいそくどうは］能力詳細.刀を扱う時に効果が出る能力で、相手の斬る速度が上がる能力。使い過ぎれば体に痺れがはしる。一人称.僕二人称.アンタ。〈苗字〉その他.“樹狭霧苗斗“と言う人間として偽りながら生きている怪物。