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俺らのミライは壊させない

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俺らのミライは壊させない

2 - 俺らのミライは壊させない [中編]

♥

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2022年08月26日

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ないこの家に居候して 1週間くらいが経過した頃

ないこ

アニキー!!

ないこ

こっちこっち!!

悠佑

おー!今行くで!

俺は何故か神社に呼ばれていた

ないこ

はやくはやく〜

悠佑

わかっとるから!

ないこがなんか思った以上にウザイ そんなことを思いながら階段を登る

悠佑

…ってかなんで
俺ら、ここに来てんの?

ないこ

それは見ればわかるよ

悠佑

みれば分かるって……

ようやく、階段を登り切ったとき 神社の前に四人、人が立っていた

悠佑

…!?

……ないこの知り合いか、それとも…

ないこ

みんな,紹介するね!

ないこ

この人がアニキこと
悠佑!

悠佑

お、おう、よろしく…?

突然始まったないこの俺の自己紹介

悠佑

良かった、ただの知り合いか

いふ

俺はいふ、よろしく

ほとけ

僕はほとけ!いむくんって
呼んで!よろしくね♪

初兎

俺は初兎や、よろしく

りうら

僕はりうら!よろしくね!
アニキ!

悠佑

いふ、ほとけ、初兎
りうら、か

呟くように彼らの名前を復唱した

悠佑

仲良うしてな。

その時、俺を除いた全員の動きが なんか、止まってた

悠佑

お、お前ら…?
どうしたん?

理由すら分からない状況では、 俺は質問することしかできなかった

ないこ

…ハッ、い、いや!
なんでもないよ!!

いふ

そうそう!なんでも
ないやんな!

ほとけ

うんうん、
なんでもないない!

3人は全力でさっきのことの否定。 顔が赤くなってることはこの際 無視しても良いだろう

初兎

やから、悠くんは
気にせんで!!

初兎は必死に何かに気づかせないよう にしている

りうら

そ、それより、僕、
ないちゃんとアニキの話
聞きたいなぁ〜

明らかに話の転換をしようとしている

悠佑

赤くなっている理由も考えつかない だから、りうらの話にのることにした

悠佑

どんなことが
聞きたいん?

生活のことなのか、経緯のことなのか ある程度予測をする

りうら

えっとね、んー、
関係…とか?

ないこ

えっ、いや、別に!
りうらが思うようなこと
何もないからね!?

りうら

ふぅん?へぇえ?

ないこ

やめてそれ!

ないことりうらが何か話している 関係ならもう答えは出ている

悠佑

居候と家主やろ?

りうら

エッ

ないこ

アッ

ないこ

ハイ、ソウデス

何かおかしかっただろうか、と そう思うがまあわからないので保留だ

りうら

ちょっとないちゃん!

りうら

何紛らわしい反応
してんの!

ないこ

……ゆっ、ゆくゆくは、
違う関係になる……かも
だし、、…

モゴモゴ口籠もりながら、 小さな声で話しているためか、 聞き取れないかった

悠佑

ないこ、今、
何て言ったん?

ないこ

…何にも言ってない!

悠佑

ふーん…

絶対何か言ってたけど、 本人がこう言ってるし気にしない 方がいいのかもしれない

いふ

それより、俺も
聞きたいことある!

ほとけ

僕も僕も!質問したい!

初兎

やったら俺もする〜

りうら

あっ、ずるい!

悠佑

ちょっ、順番!順番な!

いきなり4人に一斉に声をかけられた ことでテンパるが、子供を宥めてると 思えばなんともない…かもしれない

ないこ

……俺が最初に
会ったのに……

そんな言葉は俺の耳には届かなかった

悠佑

なあ、ないこ

ないこ

……

悠佑

俺からの呼びかけに返事がない 何か考え事でもしているのだろうか

悠佑

ないこー、なーいこ!

ないこ

あっ、ごめんごめん!
どうしたの?

ある程度大きな声で呼びかけると ないこは返事を返してくれた

悠佑

どうしたもなにも
ないこの方こそ
どうしたん?

いつもならすぐに返事をする彼が ここまでぼんやりとしていることは 珍しいため、心配になった

悠佑

寝起きでもないのに
ボーッとして…
なんかあったんか?

ないこ

別に何もないよ〜

ないこ

ちょーっと考え事
してただけ!

そう言ってカラカラと笑う彼が まあ疑わしいわけだが

悠佑

ふぅん…

どうせくだらないことや。 気にせんでおこう。

これまで見てきたが彼が重たい何かを 持っているようには見えなかった

ないこ

あ、それよりさ

ないこが話し始めた時だった

ドォン…!!

悠佑

ないこ

えっ、何地震!?

予兆、か。

悠佑

……

俺もそろそろやらんといけんこと、 やらんとな。

ないこ

怖いなぁ、あ、
なんか落ちてないよね?

悠佑

大丈夫やと思うで?

悠佑

揺れる音以外
せんかったもん

ないこ

それもそっか……

馬鹿やなぁ、俺の言葉をすぐに 信用するなんて

悠佑

ほんま……
馬鹿なやつやわ

彼に聞こえないように、そっと 呟いた。

突然だけど、俺とアニキ、いふで 夜の散歩に出かけています!

ないこ

はー、夜ってなんか
良いよね〜

いふ

ないこそれ
どういう意味やw?

ないこ

そのまんまの意味だし!

いふはよくこういう絡みをしてくる はちゃめちゃにウザイ。

悠佑

ふぅん?そのまんま
ねぇ?

ないこ

ちょっ、やめてよ!
変な意味じゃないからね?!

こういうノリに案外アニキも 乗ってくるので余計に困る

いふ

変な意味?それは
どーいうことかなぁ?w

悠佑

お聞かせ願いますぜぇ?ww

ないこ

やめろー!!ww

なんやかんや踏切の方までこうして くだらない会話をしていた

ないこ

ねえ、アニキは
好きなタイプとかあるの?

悠佑

さーて、どうやろな?

いふ

まろも聞きた〜い!

二十代後半のくせに可愛い声を出し お目目をキラキラさせている。

ないこ

なんでお前から
そんな声がでるの?

いふ

わかんな〜い

悠佑

まあまあ可愛いから
ええやん

半分冗談の笑い声でそう答えるアニキ

ないこ

確かになんかマルメロ
とかの声っぽくて、
可愛いけどさ〜

ないこ

原理わかんね〜!

いふ

そこはほら、なんか
喉の力でどうにか
してんねんよ

悠佑

俺も出せやんかな

ないこ

それはまろの
アイデンティティに
関わるからッ

絶対にやめてほしい案件である

なんか危ないやつら

やっと……見つけた

ないこ、いふ

!?!?

俺たちの背後からゾロゾロと 黒い服を着た奴らがやってくる ついでに前からも。

悠佑

……

ないこ

あ、アニキ…?

なにやら、様子が変だ

なんか危ないやつら

悠佑ぇ…手間とらせ
やがって…

ないこ

コイツら……アニキを狙って?!

なんか危ないやつら

私語はよせ。

ジャキッ

なんか危ないやつら

大人しくしろ、
抵抗すれば打つ。

あれ、なんだ?銃!?!?

ないこ

……どうする?

いふ

…どうしようもないやろ

いふ

逃げるのは無理や。

ないこ

だよね……

こういう時、いふは冷静だから 頼れる。

ないこ

……

いふ

……

悠佑

……

ただ、大人しく、言われた通りにする

それしかできない自分が、 悔しくて仕方がない

悠佑

お前ら、何やってんや?

ないこ

!?

いふ

アニキ、!?

彼の顔がよく見えなかったが、 多分、笑っている。

なんか危ないやつら

………

悠佑

…はよ行くで。お前ら。

なんか危ないやつら

そういうことか……

数十人いる内の誰かがそう言った 気がした

ないこ

まっ、アニキ、まって!

なんか危ないやつら

お前、動くんじゃねぇ!

拳銃を突き出される、が、 どうしても理由を聞きたい

悠佑

やめろや

スッと間に入り、静止させた アニキはやっぱりカッコよかった

悠佑

ないこ、いい加減
気づいたらどうや?

利用されとったことに

ないこ

は…、?それ、
どう、いう……、

いふ

…ないこ、落ち着け

ないこ

う、ん、、

今、この時初めてこの場にいふがいて 良かったと思えた。 一人だったら多分、もたなかった。

悠佑

…そのまんまの意味や。

悠佑

俺はコイツらに会うために
お前らを利用した。

悠佑

最初からお前のこと
なんて一ミリも
信用しとらへん。

悠佑

もう用済みなんよ、
お前らは。

淡々とアニキの口から告げられる それが、真実だとは到底思えなくて

ないこ

な、、んで、

いふ

……

ないこ

なんで、、俺ら、
だったの、…?

できれば正直に答えてほしい。 お願いだからまだ希望を見せてほしい

悠佑

なんでって……

悠佑

その場におったから
それ以外に理由なんて
あらへんよ

悠佑

別に誰でも良かったんや

悠佑

でもなぁ、お前は
トビキリの阿呆やったもんで
つい、面白くなったんよ

ないこ

……

乾いた笑い声を上げている。

悠佑

失せろ。

悠佑

二度と、俺の目の前に
現れるな。

その言葉に何故か酷く安心した。

ないこ

……

いふ

……

悠佑

…行くぞ。

なんか危ないやつら

はい!

アニキたちは去っていった

俺たちを置き去りにしたまま

振り返りもしなかった

ないこ

……いふ。

いふ

…なんや

ないこ

…仕掛けた?

いふ

……もっちろん。

ないこ

なら、アイツらも呼んで
行くぞ。

いふ

うん

アニキの元へ!

俺らのミライは壊させない

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