/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
＜ タツオ
タツオ
朗報
タツオ
敏ちゃんが希望すれば
退職勧告でも復職でもOKだって
退職勧告でも復職でもOKだって
toshihiko
どういうこと？
タツオ
人事部も敏ちゃんの懲戒解雇が
無理筋だってことは
理解してるって
無理筋だってことは
理解してるって
タツオ
ただ体面上
大口のクライアントの意向を
無視できないから
いったん懲戒解雇にして
敏ちゃんが法律を盾に
異議を申し立ててきたら
受け入れるって筋立てが
最初から出来てたそうだよ
大口のクライアントの意向を
無視できないから
いったん懲戒解雇にして
敏ちゃんが法律を盾に
異議を申し立ててきたら
受け入れるって筋立てが
最初から出来てたそうだよ
toshihiko
そんなの僕は
一言も聞いてないけどな。
一言も聞いてないけどな。
タツオ
敏ちゃんに伝えたら完全に
出来レースになっちゃうからね
出来レースになっちゃうからね
toshihiko
筋立てが出来てるなら
現状でも充分に
出来レースだろう。
現状でも充分に
出来レースだろう。
toshihiko
部長も人が悪いな。
タツオ
部長さんとも話をしたけど
この機会に食料営業部に戻らず
他の部門に移ったらどうかって
この機会に食料営業部に戻らず
他の部門に移ったらどうかって
toshihiko
部長の考えそうなことだな。
toshihiko
元々折り合いが悪かったんだ。
タツオ
復職っていうか
異動を希望するよね？
異動を希望するよね？
toshihiko
少し考えるよ。
toshihiko
やっぱり腹の虫が治まらない。
タツオ
ほとぼりが冷めるまで
休暇を取るのも
アリだって言ってたよ
休暇を取るのも
アリだって言ってたよ
toshihiko
それもいいね。
toshihiko
旅行にでも行こうか？
タツオ
それはひろこさんに
掛けてあげる言葉じゃないの？
掛けてあげる言葉じゃないの？
toshihiko
だから3人で。
タツオ
おいおい･･･
タツオ
調子いいなぁw
＜ toshihiko
toshihiko
長いこと連絡せず
すみませんでした。
すみませんでした。
ひろこ
大丈夫だったんですか？
toshihiko
クビになりかけたんですけど
交渉の目処はつきました。
交渉の目処はつきました。
ひろこ
よかったですね！
toshihiko
でもしばらく
休もうかと思いまして。
休もうかと思いまして。
toshihiko
異動は避けられない
ことでもあるので
心機一転のためにも。
ことでもあるので
心機一転のためにも。
toshihiko
旅行に行きませんか？
ひろこ
喜んで！
toshihiko
タツオも一緒に3人で。
toshihiko
困惑されているお顔が
目に浮かびますけど、
今後の関係を考えたら
そうするしかないと思うんです。
目に浮かびますけど、
今後の関係を考えたら
そうするしかないと思うんです。
toshihiko
この旅行を3人で
楽しむことが出来れば、
この関係はずっと
うまく行くと思います。
楽しむことが出来れば、
この関係はずっと
うまく行くと思います。
toshihiko
お返事はじっくり
考えていただいてからで
構いませんから。
考えていただいてからで
構いませんから。
＜ 咲江ママ
ひろこ
うまくいかないもんだわ
ひろこ
彼氏に旅行に
誘われたんだけどさ
誘われたんだけどさ
咲江ママ
都合がつかないの？
ひろこ
彼氏の彼氏も一緒に
3人で行きたいんだって
3人で行きたいんだって
咲江ママ
予想のはるか斜め上をいく
悩みだね
悩みだね
ひろこ
旅行を3人で
楽しむことが出来れば
この関係はずっと
うまく行くんじゃないかって
楽しむことが出来れば
この関係はずっと
うまく行くんじゃないかって
ひろこ
いろいろ考えちゃってさ
ひろこ
何も聞き返せないんだけど
ひろこ
最初は嫌だなあって思ったし
ひろこ
でも乗り越えなきゃ
いけないのかなって
思いもするし
いけないのかなって
思いもするし
ひろこ
だんだん別の考えが
浮かんできて
浮かんできて
ひろこ
体よくこの関係を
終わらせようとしてるんじゃ
ないかって
終わらせようとしてるんじゃ
ないかって
ひろこ
私が断るのを見越して
咲江ママ
それはないんじゃない？
咲江ママ
彼氏さんが本当に
そういう気持ちなら
そんなまどろっこしいこと
する必要ないでしょ
そういう気持ちなら
そんなまどろっこしいこと
する必要ないでしょ
ひろこ
そうでもないと思うんだよね
ひろこ
自分が傷つきたくない
タイプっぽいから
タイプっぽいから
ひろこ
私を悪者にしようと
してるのかもしれない
してるのかもしれない
咲江ママ
でも実際彼氏さんが
言ってることは正論でしょ
言ってることは正論でしょ
ひろこ
やっぱりそう思う？
咲江ママ
そりゃ思うよ
ひろこ
試練だよね
ひろこ
なんかとんでもないとこへ
踏み出そうとしてる気がする
踏み出そうとしてる気がする
咲江ママ
ひろこらしくないなあ
咲江ママ
いつもどおり
踏み出せばいいじゃん
踏み出せばいいじゃん
咲江ママ
ダメならすぐ引き返す
咲江ママ
ひろこはずっと
そうして来てたでしょ
そうして来てたでしょ
ひろこ
だよね
ひろこ
たかが旅行のお誘いで
こんなに迷うのも悩むのも
初めてだわ
こんなに迷うのも悩むのも
初めてだわ
ひろこ
行ってみることにする
ひろこ
無理だと思ったら
途中で一人だけ帰って来るかもw
途中で一人だけ帰って来るかもw
咲江ママ
それでいいと思うよ
＜ 裾野泰三
akane
ひとつお願いしていい？
裾野泰三
ひとつと言わず
何でも言ってごらん
何でも言ってごらん
akane
子どもには父親が必要だと思うの
akane
私やっぱり鈴影さんと
一緒になりたい
一緒になりたい
裾野泰三
彼は朱音を捨てたんだよ
裾野泰三
そんな男と一緒になって
朱音が幸せになれるとは
思えないよ
朱音が幸せになれるとは
思えないよ
akane
せめてもう一度
話をさせてほしいの
話をさせてほしいの
akane
ブロックされちゃったから
akane
お互い冷静になって
もう一度ちゃんと話したいの
もう一度ちゃんと話したいの
akane
お願い
裾野泰三
パパからブロックを
解除するよう頼めばいいのか？
解除するよう頼めばいいのか？
akane
うん
akane
あとはちゃんと自分で話すから
＜ toshihiko
裾野泰三
いろいろ言ってすまなかった
裾野泰三
冷静になって
もう一度話せんかね？
もう一度話せんかね？
toshihiko
私からお話しすることは
何もありません。
何もありません。
裾野泰三
私でなく朱音とだよ
toshihiko
朱音さんとも今さら
お話しすることは何もないです。
お話しすることは何もないです。
裾野泰三
こちらもいろいろ
事情が変わってね
事情が変わってね
裾野泰三
まず朱音は無事だ
裾野泰三
やけを起こしたことも
深く反省している
深く反省している
裾野泰三
その上で君とどうしても
やり直したいと訴えている
やり直したいと訴えている
裾野泰三
せめて話だけでも
聞いてやってくれんか？
聞いてやってくれんか？
toshihiko
社長はそれで
よろしいのですか？
よろしいのですか？
toshihiko
今さら私のような者が
朱音さんに近づくことに。
朱音さんに近づくことに。
裾野泰三
私は君のことは買っている
裾野泰三
いろいろ言ったのは
朱音のことがあって
動転していたせいだ
朱音のことがあって
動転していたせいだ
裾野泰三
それについては謝罪する
裾野泰三
本当にすまなかった
toshihiko
おかげで会社を
クビになりました。
クビになりました。
裾野泰三
うちへ来んかね？
裾野泰三
次期社長として
役員待遇で迎えよう
役員待遇で迎えよう
裾野泰三
朱音との話が整うことが
前提ではあるが
前提ではあるが
裾野泰三
まずは朱音のブロックを
解除してやってくれ
解除してやってくれ
裾野泰三
そこから先はどう転ぼうと
君と朱音の問題だ
君と朱音の問題だ
裾野泰三
私も少々出過ぎたが
これ以上はもう何も言わない
これ以上はもう何も言わない
toshihiko
わかりました。
toshihiko
解除しておくので
いつでもどうぞと
お伝えください。
いつでもどうぞと
お伝えください。
＜ 裾野泰三
裾野泰三
ブロックは解除するそうだ
裾野泰三
朱音が話すのを待っている
裾野泰三
一応これだけは伝えておくが
次期社長として迎えると話した
次期社長として迎えると話した
akane
本当にいいの？
裾野泰三
朱音はそれを
望んでいるんだろう？
望んでいるんだろう？
裾野泰三
来夢が社長になるまでの繋ぎだ
裾野泰三
あと20年も30年も
社長を続けるのは
パパも無理だからね
社長を続けるのは
パパも無理だからね
akane
ありがとうパパ
akane
私絶対に幸せになるから！
つづく
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
ランキング
新着