菊池 信次
このダンボール、ここ置いちゃうぞ?
日々谷 涼介
おぅ、さんきゅ!
菊池 信次
よし!
菊池 信次
これで最後だな!!
日々谷 涼介
まじありがとなー
日々谷 涼介
助かった!
菊池 信次
今度たっぷり奢ってもらうから
菊池 信次
覚悟しとけよ~?
日々谷 涼介
それなりに奢ってやるよ
菊池 信次
おぉー
菊池 信次
じゃあな!
日々谷 涼介
また!
バタンっ
ドアが閉まる音がして 一気に室内が静まり返った
新しい部屋
今日から一人暮らしだ
日々谷 涼介
一人暮らしサイコー!!
日々谷 涼介
早速コンビニ行って1杯やろうか...
1人でやるのも寂しいなー...
まいっか!
気にしない気にしない!
日々谷 涼介
それより...
日々谷 涼介
さみぃなぁーこの部屋...
日々谷 涼介
冷房入れてないのに...
真夏の冷房なしの部屋にしては 寒すぎる
「こ...ち...はじ...て」
日々谷 涼介
えっ...なに...?
今声聞こえたよな?!
えっ、誰?!警察...!
「こ...にち...はじめ...て」
日々谷 涼介
ひ、ひっ!
だんだん近づいてる...
ヤバい!!これはヤバイやつだ!
逃げなきゃ... でも動けない...
これが金縛りってやつか?
「こんにちは、はじめまして」
日々谷 涼介
ぎゃぁぁぁっ!!
体が動けるようになって 一気にドア目指して駆け出した
幽霊だ...事故物件だぁぁ!!
女
待って...っ!!
女
ちょっと...私何もしないから
女
行かないで!
日々谷 涼介
え、な...
なんでこんな弱々しい...?
幽霊か...?これでも幽霊か...?!
もっと魂吸ったりしないのか...?
日々谷 涼介
あ、あんた...強盗?
日々谷 涼介
警察呼ぶから!
女
警察なんて呼んでも無駄
女
だって私...
女
生きてないもん
日々谷 涼介
え、まじの幽霊?
女
そうだよ
女
じゃなきゃあんなこと出来ないでしょ?
日々谷 涼介
まぁ...それは、確かに...
女
信じた?
日々谷 涼介
...信じるしかない...
女
良かった~
日々谷 涼介
じゃあ...
女
...じゃあ...って??
日々谷 涼介
え、だから...
日々谷 涼介
成仏だかなんだかしてください...ってこと
女
そんなこと、出来るならやってるよ...っ
日々谷 涼介
えっ、ちょっと泣...?!
女
...涼介くん、お願い
日々谷 涼介
え?
女
私が成仏するの、手伝って
日々谷 涼介
日々谷 涼介
て、手伝う?!
それから、僕たちの奇妙な同居生活が始まった...。