俺はサクラとの連絡を済ませ、
布団に入り、眠りについた。
ソウマの夢
ソウマ
ん?
ガタンゴトン……。
ガタンゴトン……。
ソウマ
ここは電車。
ソウマ
夢の中か。
その時にとこからか声がした。
猿
続いては~
猿
ひき肉~ひき肉~
猿
ひき肉です。
ソウマ
なんだよ。
ソウマ
あの猿。
ソウマ
気味が悪いな。
その光景は、
真ん中に猿。
その隣に少女が二人いた。
そして
俺の横には見知らぬ人がずらりと並んでいた。
ソウマ
あのー、すみません。
男性A
なんですか?
俺が声をかけた人は
なぜか怯えていた。
ソウマ
ここって夢なんですよね?
ソウマ
だとしたらなんであそこに猿と少女2人がいるんですか?
男性A
なるほどな。
男性A
君はこの夢がはじめてなのか。
男性A
俺は2回目だよ。
男性A
逃げてきたけど、無理だったんだ。
ソウマ
どういうことです?
男性A
ここはな。
男性A
猿夢だよ。
ソウマ
?!
俺はここでは初めて気づいた。
これがサクラの言っていた…
悪魔の夢なのだと……。
男性B
嫌だーーーーーー!!!
男性B
死にたくない!!
男性B
死にたくない!!!
少女A
騒がないでください。
少女B
出ないと………
少女B
殺しますよ。
男性B
くっ………。でも…………。
男性B
嫌だーーーーーー!!!
猿
ひき肉~ひき肉です。
男性B
やめろーーー!!!!
男性B
い……や………だ…………。
ソウマ
?!
ソウマ
人が殺されてる!
ソウマ
どんどん殺されてる?!
ソウマ
ひき肉……………。
ソウマ
そういうことか!!
ソウマ
あの猿が言ったことが本当になるのか!
男性A
次は俺の番だ。
男性A
じゃあな。
ソウマ
あなたは怖くないんですか!!
男性A
もちろん怖いさ。
男性A
でも俺は罪を犯したんだ。
男性A
だったら仕方がない。
ソウマ
…………。
ソウマ
そうですか。
ソウマ
でも俺は嫌です!
ソウマ
早く目覚めて!!
俺の隣に居た男性が猿に殺されてしまった。
何も音もなく……。
静かに………。
消えてしまった。
少女B
あなたはこの夢が初めて出そうね。
猿
続いては~。
猿
中えぐり~。
猿
中えぐりです。
ソウマ
中えぐり?!
ソウマ
まさか臓器を……!!
少女A
さぁ早くこちらに……。
少女B
さぁ早くこちらに……。
ソウマ
嫌だ!!!
ソウマ
こんな夢覚めてくれ!!!
ソウマ
頼む!!
猿
仕方ないですね。
猿
見逃して上げます。
猿
ですが………。
猿
次はありませんよ。
朝になり、目覚めていた。
酷く汗をかいていて。
夜中呻いていたのか、
母さんが隣で寝ていた。
ソウマ
はぁ…………はぁ…………。
ソウマ
逃げ……れたのか……。
ソウマ
次はない………か。
ソウマ
次は死ぬのかな。
母さん
んん……。
母さん
は!!ソウマ!!!
母さん
大丈夫なの?!
ソウマ
母さん………。
ソウマ
俺夜中呻いていた?
母さん
えぇ!
母さん
あなたが夜中呻いてたから。
母さん
だから慌ててこっちに来たの。
ソウマ
そうなんだ。
ソウマ
なんか迷惑かけたな。
ソウマ
ごめん。
母さん
大丈夫よ。
母さん
あなたが無事でいればいいの。
ソウマ
そっか。
ソウマ
ありがとう(❁´ω`❁)
母さん
うふふ(❁´ω`❁)
母さん
あなたが笑ってくれるだけで私は幸せ者よ(❁´ω`❁)
俺はあの夢をもう二度と見たくなかった。
確かにサクラの言っていた通り。
あれは見ては行けない夢だった。
しかし、
猿から言われた、
次はありません。
また同じ夢を見てしまうのか。
そう思うと、
夜が怖かった。