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【教室】
こはる
こはる
こはる
桜がほころび始める四月。
新入学した一年生の私は、 クラスの皆の前で 自己紹介をしていた。
パチパチパチ。 クラスメイトが拍手をして、 私は お辞儀したのち 席に着く。
こはる
私には新たに始まる 高校生活よりも、もっと 心躍らせることがある。
こはる
こはる
【自宅】
こはる
こはる
私が帰宅するなり 尋ねたのは、 我が家に下宿している 佑一郎お兄ちゃんのこと。
こはるの母
お兄ちゃんは私の従兄で、 大学院生。
就職活動の都合で、 少し前から我が家に 下宿しているのだ。
こはる
こはるの母
こはる
【こはるの部屋】
おやつを食べてから私は、 自分の部屋で制服から とっておきのワンピースに 着替えた。
鏡の前に立ち、 髪を整える。
こはる
スカートを軽く持ち上げ、 鏡に向かってポーズを とってみる。
こはる
次は胸の前で、両手を 組み合わせてみる。
こはる
こはる
こはる
こはる
こはる
こはる
鏡の前に移った 自分の姿は、 充分にかわいい—— きっと、そうだと思う。
だから絶対。
こはる
こはる
念願叶って人間に転生 したのだ、この人生で、 お兄ちゃんと両想いに なりたい。 結婚したい。
幼い佑一郎
柴犬マルコ
幼い佑一郎
幼い佑一郎
幼い佑一郎
柴犬マルコ
こはる
こはる
【自宅:玄関】
こはる
佑一郎
こはる
すでに一度身につけた ワンピースも脱ぎ、 私は部屋着に 着替えていた。
こはる
佑一郎
佑一郎
佑一郎
お兄ちゃんは、どこか 遠いところを見るような 目をして言った。
こはる
佑一郎
佑一郎
こはる
佑一郎
佑一郎
佑一郎
こはる
こはる
こはる
こはる
こはる
こはる
こはる