コメント
1件
どうしてこんな物語が書けるんだ......( º_º )めっちゃ良かった(*^_^*)
誰でも1度は [肝試し] ってものを やった事があると思います
だけど
1度目には何も無くて
2度目、3度目 って 続けていますよね
そして
その後何度目かに なにか嫌な経験があって やめる人と、
何もないじゃん? って 飽きる人に別れる
だけど俺達は
最初で最後になりました
E.t
ある日えとさんが言った
T.t
M.f
N.a
E.t
J.p
E.t
U.r
E.t
N.k
E.t
E.t
E.t
みんなの話題をかなり掻っ攫って
Y.a
J.p
U.r
M.f
H.r
H.r
俺のクラスにはそんな奴らが3人いた
R.n
N.a
N.k
E.t
S.v
J.p
T.t
D.n
M.f
心強い人が3人いるから 大丈夫だと思って 怖がりの俺を含めて 合計11人で行くことにした
11人──
E.t
全く信じていない もふくん うり ヒロくん
U.r
興味津々で信じている のあさん シヴァさん なお兄 どぬくさん
N.a
残りはビビりの 俺 ゆあんくん たっつん るな
Y.a
R.n
T.t
はっきり言って 俺らビビりでさえ 余裕だと思っていた
J.p
S.v
R.n
E.t
H.r
H.r
N.a
T.t
J.p
肝試しをするのは 夏休み や 冬休み が 結構多い
だけど俺たちは 冬休みの前の週の 土曜日に行くことにした
─土曜日─
U.r
T.t
M.f
Y.a
M.f
Y.a
H.r
D.n
J.p
N.k
H.r
J.p
D.n
1人で2つ持ってる奴もいたから 結構明るい
H.r
H.rの姉
R.n
J.p
N.a
S.v
確かに3列ずつ あの3人が先頭で歩いている
N.k
U.r
U.r
Y.a
Y.a
U.r
R.n
うりが バカなことを言い出したから 俺たちは
誰 も 試 し た 事 が 無 い 霊 園 の 裏 側 か ら 行 く 事 に な っ た
R.n
U.r
D.n
そこへ向かうには ヒロくんの家の裏山 に廻る
そして民家の裏を横切って 林を抜ける
T.t
J.p
M.f
S.v
Y.a
N.a
R.n
R.n
H.r
J.p
T.t
今まで1度も怖がらなかった俺達も
そこからは心臓がドキドキしてきた
Y.a
N.k
S.v
N.a
だけど
M.f
U.r
H.r
例の3人は 全く怖がっていない
J.p
D.n
そこから俺たちは林の中に入った
10分くらいたった頃
Y.a
気づいた人は気づいた
U.r
J.p
うりの様子がおかしい
Y.a
J.p
でも何かあると嫌だから
聞けない
もしうりが俺達が予期せぬ言葉を発したら どうしようもなかったから
そして──
U.r
U.r
U.r
っていきなり言い出した
J.p
もうみんな分かってる
横に何かがいることを
後ろにも
前に行けない状態
J.p
M.f
H.r
だけど ヒロくんともふくんは全く意に介していない
─20分後─
T.t
T.t
M.f
H.r
M.f
H.r
U.r
H.r
M.f
H.r
U.r
俺達は笑えない
うりも笑えない
U.r
U.r
M.f
H.r
2人は何も聞いていない
U.r
俺達が笑わなかった理由
それは出た場所が
火葬場の目の前だったから
M.f
H.r
H.r
H.r
N.a
Y.a
J.p
U.r
N.k
出入口から火葬場までは 湖を挟んで正反対に位置している
左に行くと 車道のある出入口
右に行くと 人が通れるだけの 小さな道と鳥居と地蔵
N.k
T.t
R.n
J.p
俺達が震えながら車道方向に向かって 歩いていた時
M.f
N.a
S.v
もふくんが悪ふざけをした
U.r
M.f
横の林を照らしたり
湖を照らしたりしている
T.t
D.n
N.k
M.f
みんなが止めても 聞かない
その瞬間
ぎゃあああああああああああぁぁぁあああああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁ
U.r
J.p
U.r
N.a
うりが倒れた
H.r
U.r
Y.a
U.r
D.n
俺達が震えていたその時
H.r
T.t
J.p
M.f
全員腰を落とした
懐中電灯も落とした
Y.a
U.r
U.r
U.r
N.a
N.k
全員パニックになった
全員ガクガク震えながら 後ろに後ずさり状態
R.n
S.v
J.p
U.r
M.f
もふくんも放心状態
H.r
J.p
H.r
H.r
T.t
N.a
D.n
Y.a
みんな少しずつ冷静になってきた
U.r
H.r
M.f
N.k
H.r
S.v
そこから10分くらい歩いて 鳥居の前に着いた時
またうりが奇妙なことを言った
U.r
N.a
U.r
N.a
みんなその意味が分かった
D.n
R.n
中にも泣いてる奴がいる
車道でみんなで笑ってた時
明らかに僕達じゃない女の笑い声が
聞こえていたから
そしてその鳥居の前で
それが出ました
鳥居はギリギリ2人が並んで通れる広さ
その一人分の場所は既に埋まっている
S.v
H.r
みんな足を踏み出す気になれない
でも
T.t
H.r
その時 ヒロくんもソレを視認出来ることが分かった
M.f
俺達がそこを通れなかった理由は
ソレが僕らの方向じゃなくて
空いてる道の方を向いていたから
H.r
J.p
でもこのままじゃいけないのはみんなわかっていた
八方塞がりだ
その時
タッタッタッタッタッタッ
H.r
U.r
うりがいきなり走り出した
U.r
ソレを横切った
M.f
R.n
うりに続けてみんなも走った
H.r
H.r
H.r
N.k
H.r
そこからみんなヒロくんの家に向かって走り続けました
ずっと着いてきている感じがした
H.rの姉
H.rの姉
みんなすぐに1番奥の部屋に逃げた
T.t
N.a
Y.a
M.f
その部屋でみんなが何を見たか 何を聞いたか話した
R.n
R.n
U.r
みんなが自然にだんだん笑えてきたその瞬間
一気に 崩壊した
H.r
通話
00:00
プルルルル プルルルル
ガチャッ
ヒロくんがいきなり通話し始めた
誰にしているか分からない
H.r
H.r
N.k
M.f
J.p
みんな最初はそう思っていた
H.r
でも違った
N.a
R.n
D.n
T.t
T.t
H.r
電話が掛かってきた雰囲気でもない
N.k
誰と話しているんですか?
誰に誤っているんですか?
Y.a
S.v
N.a
一瞬で静寂が訪れた
M.f
H.r
もふくんがヒロくんのスマホを奪った
そして画面を見ると
M.f
通話状態になっていない
H.r
H.r
ヒロくんは泣き始めた
D.n
R.n
俺達は何が何だかわからない状態で 震えてしまった
N.a
T.t
泣き出す奴もいた
J.p
J.p
J.p
その次におかしくなったのは
うり
U.r
U.r
いきなりMDウォークマンを叩きだした
U.r
泣きながら、笑いながら ブツブツ言って
S.v
M.f
M.f
もふくんがうりを叩き出した直後
みんな気づいた
イヤホンから音漏れしていることに
U.r
U.r
U.r
U.r
って泣きながら何度も言う
─8時─
H.rの姉
やっと呪文から解放されたような気がした
みんな一斉に泣き始めた
それ以来 もうそういう場所には行っていない
後日談
ヒロくんは大学3年の時に亡くなった
スーパーでの買い物中突然
葬式にはもちろん行った
でもみんな行きたくなかった
だからみんなすぐに帰った
ほかの奴らと話してても 「やっぱりあの事が原因」 だとしか思えなかった
そんな時えとさんが
「んなことあるか」
って言い出した
俺はそれを聞いた時背筋が凍った
ヒロくんが通話していた相手は誰なんだ
なんでずっと謝っていたのか
えとさん以外みんな同じことを思っていた
そしたらのあさんが
「そういえばその次の日 ヒロさんがえとさんに電話してきたんですよ」
「そしてヒロさんが……」
俺やばいかも
お寺に行ってお祓いも受けた
神社にも行って受けた
のあさんに変わって欲しいんだけど
もしもしのあさん
ひとつ聞きたい事があるんだけど
あいつの前を通る時、何か聞こえた?
「って言われたんですよ」
「本当はスルーしたかったんですけど」
「ヒロさんも泣いてたんで切りたくても切れなかったんですよ」
「それでヒロさんに聞きました」
「なんて聞こえたんですか?」
それが──
お 前 は ダ メ よ お ぉ ぉ お お ぉ
って叫んでいたんだよ……!
俺らはそんなこと一切聞いていない
そもそもヒロくんが 電話で聞いていたってのも
本当はどうか分かりません
ヒロくんが俺らを怖がらすために やったのかもしれません
だけど
ヒロくんもその話をした時 ブルブル震えながら
真っ青になりながら 言っていた
あれも全部冗談で言ったのなら
かなりの策士だと褒めてやりたいです
とりあえず俺達はこれ以降
1度も肝試しをしていません