素の絆

登校中

早く帰りてぇ

保健室

廊下

こーじ　Side

どうもー！みんなの万能調味料こと、塩こうじよりも向井康二でーす！

やっと僕の番が来ましたよ…。。 あ！そんなことは置いといて…

今は休み時間みたいな感じでボーっとしてるんやけど…

なんかクラスの皆はいつもと違って真剣な顔してなんか話してる

ってことで僕も誰かと話そうと思う

あっ！

この人は僕と同じクラスのめめ！ 僕の唯一の友達…みたいな

あ、いいこと思いついた!

めめと僕の出会いの話…しようかね

僕は親の転勤がきっかけで関西からこの学校に転校した

このクラスに入った最初の印象は『怖い』。

家の近くの学校を選んだらこういうヤンキーさんがいる感じの学校だった

先生も怒らせたらヤバそうだし、なんで僕がこんなところに…とは思ってた

席に座ったとしても僕以外の人たちは机に何か文字彫ってるし授業もちゃんとやんないで寝てる

でも、一人だけまともそうな人がいて

隣の席を見てみると、机には何も彫ったりしてなくて、ノートには落書きをするくらい。

その人は喧嘩をするようにも見えないし、休み時間はヤンキーさんたちと話さずに1人でヘッドフォンしてる。

でも、逆に怖すぎな人だから誰も近寄らないのかなと思ったり。

で、勇気を出して話しかけてみたんだ

トントン…

机を軽く叩いてみた

すると、気づいたようで曲を聴いたまま会釈してくる

いや、曲聴いてるからわからんでしょ。天然なんかなw

ジェスチャーして教えたら分かったみたいでヘッドフォンとった

とにかく不思議くんだな…と思った

まって、感激

そう言ってまたヘッドフォンをつけて寝た

『めめ』っていうのに悲しそうな顔してたな

めめには聞こえてないのにその後もめっちゃ謝った

今みたいに仲良くなれたから何か色々と結果オーライ！

そう言ってあの時みたいにヘッドフォンをして寝た

ひかる　Side