2人だけの甘い楽園。

どこだ、ここ、

薄暗い部屋に目をこする。

そうだ、屋上にいたんだ

屋上に居て、それで、

それ、で､???

心当たりがこれっぽっちもない。

この埃被った古臭い匂い。

窓から射す微かな光も何故か不思議と怖くって。

とにかく、ここにずっと居ては気が狂いそうだ。

どこかに出口は、

ｼﾞｬﾗ、

足元に冷たい何かがあたる。

足を引っ張るがビクともしない。

手で必死に取ろうとするが、

なんだ、これ、

これじゃあ、まるで、

身が一瞬にして凍りつく。

どうして、君がここに、

言葉にならない悲鳴をあげる。

あぁ、やっぱりだ、

痛いｯｯ、痛いｯｯ、痛いｯｯ

いま…、けら、れ…た、？

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

話すことさえも出来ない。

目からはポロポロと涙が流れていく。

司くんの足が持ち上げられる。

苦しい、気持ち悪い、

お腹の中がぐるぐると渦をまく。

1つの扉から光が差し込む。

が、その希望もすぐに閉ざされる。

頭が混乱して正常な判断ができない。

足枷のせいで移動さえもできない。

扉の向こう側で声がする

ガチャ

う、…………そ、…………だ、

ころんと転がる。

ころころと転がり目の前で止まる。

こと、ば…が、……で、な、…い

ドアを開けた瞬間目に入ってきたのは、

暁山瑞希の"生首"だぞ♡

みずきｯｯ、みずきｯｯ、みずきがｯｯ、

ならば、僕のために人を殺したというのか、

そんなのｯｯｯｯｯｯ、

何が人のためだ

何が嬉しいだ

あまりの衝撃に頭がまわらない。

涙が止まらない

司くんが思いっきり、瑞希の頭を踏みつける。

ｸﾞﾁｬｯ

頭が潰れる。

目は飛び出し、脳が飛び散る。

みず、き、が、

あと、……かたも、なく、

飛び散っていた目や脳が顔面にあたる。

血なまぐさい。

司くんは一切笑ってなんか居なかった。

表情一つ変えずにこちらを見る。

相当怒っている。

臭っただけでも吐き気がする。

こんな血なまぐさいのなんて、初めてだ。

あり、えな…い

足に力が入らない。

身体中血まみれで

下を直視できない。

無理やり口を開けさせられる

唇が張り裂けそうだ。

長い何かを持ち上げる。

口の中に血の味が広がる。

感触が気持ち悪い、

胃酸が逆流していく

匂いと味にやられ、

ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬ、

戻してしまった。

ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬ

止まることがない。

恐怖と息苦しさで情緒が安定しない。

目の焦点が合わない。

横たわり視界が歪み、目眩がしだす。

ｶﾁｯ

首あたりに違和感をおぼえる。

ｶﾁｯ

首が一気に絞まり出す

酸素が入らなくなる。

首輪を外そうと掴んでみるが、びくともしない。

ま、ずい、

しか、いが、く…ろく、

ﾌﾟｽｯ、

あたまが、ふわふわ、する、

ふしぎ、だなぁ、

僕は重たい瞼を閉じ、

これが夢であることを祈った。

○月✕日(1日目) 今日やっと類を手に入れることができた。 予定は少し狂ったがこれはこれで結果オーライだ。 暁山瑞希。 アイツだけは絶対に許さない。 オレたちの楽園を邪魔した罰だ。 だが、アイツも地獄で喜んでるだろうなぁ。大好きな人に食べられて栄養分になるんだもんな♡ こんなこと幸せで本望だろう？？ さて、明日は何をするか。薬はまだ効かないだろうし、。 別の人格が少し厄介だな。

【補足】 物凄く気持ち悪い表現が多いです。 今後も沢山でてきます。 ワンクッションは起きません。 配慮、宜しくお願いします…。

もしかしたら、フォロ限いきになる可能性も大ありです。

理解した上で読んでいただけると幸いです。