同じ丘の上、夜になり空は満天の星で輝いている。微かな風が草を揺らし、静寂の中に虫の音が響く。二人はその場に残り、星空を見上げながら話を続けている。
日帝♀
もう、夜なんだなぁ。

イスラエル
1日が24時間、一年が365日早い訳ですよ。

イスラエル
君との夜も…

日帝♀
あなたの土地から見える星空は、特別に綺麗なのですね。

日帝♀
(広がる星々をじっと見つめる。)

イスラエル
ここは砂漠地帯が多いから、空気が澄んでいて星がよく見えるんだよ。

イスラエル
昔から、僕たちは星を頼りに旅をしていたんだ。

日帝♀
星を頼りに…なんだかロマンチック。

日帝♀
(そっと彼の横顔を盗み見るが、すぐに視線を逸らす。)

イスラエル
ロマンチックかどうかは分からないけど、星を見ていると、僕たちは小さな存在だと気づかされるよ。

日帝♀
小さな存在、か…

日帝♀
私は逆に、星空を見ると少し不安になるのだ。(少し俯いて小声で呟く。)

イスラエル
どうして?

日帝♀
だって、星は遠すぎて手が届かないでしょ?

日帝♀
そんなに大きなものを目の当たりにすると、

日帝♀
自分がどれだけ無力か思い知らされる気がして。

イスラエル
それでも、星はいつもそこにある。

イスラエル
届かないかもしれないけど、輝き続けて僕たちを導いてくれる。

日帝♀
……貴方は、時々ずるいのね。

日帝♀
彼の言葉に動揺して、少しだけ拗ねたように口を尖らせる。)

イスラエル
僕、何かした?(微笑みながら首を傾げる。)

日帝♀
いちいち優しい言葉をかけるのがずるいと言っているのだ〜!

日帝♀
(顔を赤くしてぷいっとそっぽを向く。)

イスラエル
それは褒め言葉と受け取っていいのかな?

イスラエル
(いたずらっぽく笑い、そっと彼女に近づく。)

日帝♀
っ…////!

思わず後ずさるが、星空を背にした彼の優しい表情に視線を奪われる。
イスラエル
日帝さん、あなたが思うよりあなたは強いよ。

イスラエル
それに、無力だなんてことは絶対にない。

日帝♀
貴方は…どうしてそんなことを言い切れるの。

イスラエル
だって、君はいつも全力で頑張っているだろう?

イスラエル
僕はそれを見てきたから。

日帝♀
……そう////

日帝♀
(小さな声で答える)

その夜、イスラエルの星空の下、二人の間にはこれまで以上に深い信頼と絆が生まれていた。星の光が二人を包み込み、未来への道を静かに照らしている。