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理奈
あれから数日が経った。
一度も颯太以外を好きになることや、きゅんとするとこすらなかった。
だめだな…私って。
早く颯太と穂乃果を幸せにさせたいのに…
ついでに、私もドラマみたいになりたいし。
???
理奈
突然、どこかから、男の子の声が聞こえてきた。
それとともに、自転車のブレーキの音も聞こえる。
も、もしかして…!!
???
???
理奈
理奈
案の定、自転車がぶつかってきた。
幸い、タイヤには踏まれていなかったので、重症ではなかった。
理奈
???
???
理奈
???
理奈
???
制服を見ると、同じ高校ということがわかった。
学校に、こんなに自転車下手な人、居たんだ…
あ、そうだ!怪我してないか見ないと!
理奈
足が擦りむいて、血が出ていた。
足には砂がついていた。
???
???
その人は、自転車を押しながらも、私を支え、ある所に連れて行ってくれた。
理奈
???
理奈
???
理奈
結構、優しい人なんだな…
理奈
???
理奈
???
???
その人は、メガネ越しに笑った。
理奈
あれ…
かっこいい…
???
理奈
足を洗うと、やっぱり痛かった。
でも、洗わないよりかはましだよね!
理奈
理奈
???
???
理奈
渡してくれたのは、普通の絆創膏よりも少し大きい絆創膏だ。
理奈
受け取ろうとすると、
???
理奈
その人がしゃがんで、当たり前のように、私の足に貼ってくれた。
理奈
???
???
???
理奈
理奈
大切な事忘れてた!
理奈
???
???
理奈
瑠夏
瑠夏
理奈
理奈
瑠夏
瑠夏
ドキ
颯太程ではないけど、今私、ドキドキしてる…?
これって、新しい恋なのかな…
瑠夏君は自転車を家に戻しに行また為、私は先に学校に来た。
次会うまでには、自転車、上手くなってると良いなぁ
理奈
颯太
理奈
歩いていると、後ろから、颯太に声をかけられた。
理奈
颯太
いつもの私なら、颯太と目を合わせて、ドキドキしながら話してた。
でも、今はだめ。
好きになったらだめだから。
颯太
颯太
絶対見たらだめ!
揺れそうな自分に、注意した。
颯太
理奈
颯太は、下を向いている私の顔を覗き込んできた。
颯太
颯太は、私と目が合うと、いつもの笑顔を見せてくれた。
理奈
ドキドキ
颯太、ずるいよ…
また、元に戻っちゃった。
私、いつになったら他の人の事好きになれるの?