メリークリスマス
クリスマスとは、世界中の人の幸せをお祈りする日。
幸せな日でもあり、儚い日でもある。
北 斗
霧 華
彼は今日も元気に家を出る。
明後日は待ちに待った、クリスマス。
クリスマスの日も北斗は仕事。
彼は、人気アイドルな事もあり、ほぼ休みはない。
そんな事を考えていると、インターホンが鳴った。
霧 華
私が家に入れたのは、北斗と同じグループの樹。
樹
霧 華
樹
樹
霧 華
霧 華
樹
なんでだろう。
クリスマスの日が仕事で会えないから?
そんな簡単な理由で大好きな北斗を振るわけない。
違う、違う、大好きなのに。
霧 華
樹は何も言わずに話を聞き続けてくれる。
樹
そうだ、私は怖いんだ。
霧 華
霧 華
霧 華
樹
そりゃあ、霧華も不安になるだろう。
人気アイドルが外に出歩いていたら一瞬で騒ぎになる。
たがら、北斗と霧華がデートをした事は一度も無い。
霧 華
樹
樹
そう言うと、樹は家を出た。
来年も、再来年も北斗と一緒に居れたらな…
どれだけ幸せなんだろう。
霧 華
青に光った何万との光が私を照らしている。
会いたい、会いたい。
一度でいいからデートをしたい。
霧 華
この光の中で照らされている北斗が見たい。
霧 華
霧 華
嗚呼、私の大好きな声だ。
霧 華
北 斗
霧 華
気づかない振りしてたのに。
北 斗
そう言う彼は頬を赤くしていた。
北 斗
そうだ、今日はクリスマスなんだ。
クリスマスじゃなかったら普通の夜だけど、「クリスマス」この五文字の言葉で幸せは紡がれる。
瞬く間に、北斗が居るという噂は広まった。
霧 華
北 斗
霧 華
「証明」その言葉をいった彼はマスクを外し口を開いた。
北 斗
歓声はとても大きなものだった。
北 斗
北 斗
霧 華
霧 華
私が名前を呼んだ瞬間、暖かく包まれた。
私よりも大きな体で、とても暖かい。
大好きな温もり。
北 斗
北 斗
霧 華
霧 華
霧 華
だって、今日はクリスマスだから。
北 斗
次の瞬きをした瞬間、目の前には北斗の顔があった。
一年後
俺は、茶髪の前髪ありの姿で霧華との思い出の場所に来ていた。
北 斗
北 斗
この美しい世界に、霧華はもう居なかった。
余命宣言があった。
これが霧華が別れようとしていた理由だった。
樹も俺も誰にも言っていなかったらしい。
霧華の手紙には、弱々しい字で
北斗へ メリークリスマス 大好きだよ、今までもこれからもずっとずっと愛してる。
そう書かれていた。
冷たく儚い雪と共に俺は涙を流した。
俺のポケットには、小さな箱が入っていた。
これは、大好きな君に贈るクリスマスプレゼント。
END
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コメント
3件
メリークリスマス! めっちゃ最高で感動した!
皆 さん 、 メリークリスマス .