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誰かが覚えてたこと
颯太
優子
何気なく話したことを覚えてくれた
たったそれだけなのに、胸の奥がじんわりと温かくなる
なんだかいつものカフェラテよりも美味しくなった気がする
ラジオから流れてきた曲
ふとつけたラジオから、懐かしい曲が流れる
明美
気が付いたら足が止まり、しばらく聞き入ってしまう
あの頃、何度も聞いた曲
あの時の青春、風の匂い、夕焼けの色_
全部が一瞬でよみがえってくる
明美
新鮮な気持ちになりながら、また足を動かした
コンビニの定員さん
コンビニの定員さん
いつも無表情で、黙々とレジを売っていると思っていた人
でも、その一言が妙に温かくて、少しだけ心が軽くなった
沙耶
たったそれだけの会話なのに、不思議と嬉しくなる
いつも隣にいたのに
莉子
いつも当たり前のようにそう言っていた
でも、もう「明日」はこない
転校するって聞いたのは、出発の数日前
もっと沢山話せばよかった
もっとふざければよかった
一緒にいた時間が、こんなにも愛おしく思えるなんて
気づけなかった
いつか返そうと思っていたもの
蒼
そう言ったのに、もう返せなくなった
借りっぱなしの漫画、ゲーム、CD
どれも、アイツにとっては大したものじゃないのかもしれない
でも、返す機会を失った今
それが物凄い大切なものに感じる
もう会えないんなら、せめて
照れくさくてもいいから
”ありがとう”の一言ぐらい
言っとけばよかった