翌日。
こえ
れるくん!!
こえ
おはよう!!
なんでこいつが自分の名前を知っているのか
…誰かが垂れ流しただけだろうけど
こえ
…ちょっとずつでいいから
こえ
心開いてくれると嬉しいな
心を開くわけないだろう。
人間なんて『 偽り 』で出来ているのだから。
いつも通り逸らす視界の端に歩み寄ってくる制服のズボンが見えた
くに
近くで見るとすごいね,虹色!!
足の持ち主はこいつか。
声からして 石川 くに
くに
いいな~,俺は茶色だからさ
こえ
陰キャに似合ってるから茶色でいいよ
くに
え,ディスってるよね??
くに
俺もれるくんと仲良くしたい!!
気安く言うな。
どうせでまかせだ
そう分かりきっている。
ならもう見てしまおう
これを機にこいつらを離せるだろう
こえ
う~ん…しゃべってくれないか…w
まずはこいつ
れるは顔を上げた
こえ
えっ…目の色凄い綺麗!!
目を合わしてくれるの初めてかも
やっぱり仲良くなりたいなぁ…
本気で思っていたのか
率直な感想だった
珍しい見た目のれるを売るのか知らないが。
…まだ信じることも出来ない
次は 石川 くに
くに
えっ、あっ、…急にどしたの??
めっちゃ目綺麗じゃん… 目ん玉交換したい てか髪色も羨ましい
思ってることやばいな。
目ん玉交換したいってなんだよ…
やることは終わった
またいつものように目を閉じて机に突っ伏す
こえ
えぇぇ寝るの!?
こえ
自由奔放すぎん…!?
くに
こえしが言うことじゃないぞ
こえ
え?
騒がしい奴らだ
まあ
こんな日も悪くない
そう思いながら眠りに落ちた