さく
さく
さく
さく
さく
生きるのなんて、 どうでもいいと思った。
当時12歳だった僕。 望まれない妊娠で生まれた。
僕の母は、そんな僕を いつも穢らわしい目で見ていた
青
真冬の中
いつもと変わらない薄着で 外に出される。
青
『家の中にいたら穢れる』 そんなことを毎日言われ ずーっと外に出されていた。
ご飯はゴミ箱に入っている 捨てられたパン。 飲み物は雨水
これが 僕にとっては普通の日なんだと 認識していた。
青
ガタガタと身体を震わせて 身を縮める。
母は3日前家に出てから 帰ってきていない。
青
青
紫
青
僕に優しく話しかけてくれたのは 紫髪のお兄さんだった。
紫
青
いつもは『汚い』という理由で 僕に触れようとする人はいなかった。
でもこの人は、嫌がる素振りもなく コートを羽織らせてくれた。
紫
青
優しく撫でる暖かいその手の中で 僕は意識を手放した。
青
目を開けると見知らぬ天井に 部屋の隅っこに男性が立っていた。
紫
青
隣にはあの時の紫髪の男性がいた。
紫
紫
紫
青
紫
紫
青
今まで大人は信用出来なかった。
手を差し伸べては裏切られたのだから ......でも、
青
紫
この人は、この人だけは 信用出来た。
あれから お兄さん....紫さんについて 色々教えてもらった。
紫さんのこと。
マフィアのこと。
色んなことを僕に話してくれた。
紫
紫
青
紫
僕は元から名前がなかった。 その為紫さんが僕に『青』という 名前をつけてくれた。
紫さんに僕のお母さんのことについて 教えてもらった。
家を出たあの日、僕を残して 男と心中をしたらしい。
正直、知った頃には 母の顔も名前も、忘れていたため 特に問題はなかった。
紫
あの後、僕は 紫さんに2つの選択肢を出された。
このまま普通の生活を望むか、 マフィアになるか
僕は 「紫さんと一緒なら、なんでもいい」 そう答え、 マフィアになることを決意した。
紫
青
紫
紫
紫
紫
青
紫さんは、今まであった人と 違ってとても暖かかった。
紫
青
青
紫
青
青
紫
紫
青
これが僕と、紫さん.... 紫ーくんとの出会いだ。
青くん編_終了。
コメント
14件
望まれない出産ってなんかママに会いたい見たいで悲しいな… やっぱ紫ーくんは信用できるんやなぁ…
なんか…凄いいいなぁ、 青くんでこんなに感動するんやったら他の人達全員見た時には体内の水枯れそう()
ママにあいたいの一部が脳裏をよぎった… 青くん可哀想だけど、紫ーくんと会った時の幼い感じの青くんがめちゃくちゃ可愛い… 紫ーくんに会えて良かったねぇ(´;ω;`)