星光る空、君の隣を

遠くからセミの鳴き声が聞こえる

塾の教室で問題集を解いていた

ふと時計を見て手を止める

あれ、もう3時………

確かここに来たのが11時

お昼ご飯も持ってきたのに……

かなり遅めの昼食を取りに席を立った

正直食欲なんてない

でも食べなきゃ怒られるので

ほぼ無理やり詰め込んでいる

昼食用の別室に

突然結花が覗いてきた

と言いつつも結局は‪

私の作品と化すのを知っている

分からないのは分かるけど

やり方を教えたのに

大抵「よくわかんないしめんどくさい」

などと言い訳を述べ

結局自分は何もしてない

正直、私たちは受験生だし

そうでなくとも夏の宿題くらい

少しは自力でやれよと思う

その癖、

私が初めて教わる先生が

去年もやっていたからと

よく分からない授業方針をして

分からない私は去年、

その先生に教わっていた結花に

聞いて一言

「知らない。自分で考えれば？美空なら分かるでしょ。」

いやいや、

分からないから聞いているのに………

この頃は結花が

その日の気分によって

したいことなどが変わる

もうついていけないし、

自分のことに集中したいのに……

協力。

この時期ってよく協力と言いたがる

協力しなきゃ、

協力しない人なんて……

そう言いつつもそれは

他人を協力という利用するための言葉

みんな協力性、協調性だの

確かにそれは大事かもしれない

けれど

それで個人のやりたいことが

侵害されてしまっては

本末転倒である

自分の課題くらい、

自力でやる努力を……

それに、

友達じゃないの？なんて言う

けれど逆に友達って？

何でもかんでもはいそうですかと言うことなの？

何か言われたら褒めたり協力したりするのが友達なの？

だったら、

私には友達なんて居ない

ただ利用されるだけ。

この状況から抜け出したい

そんなもどかしさと

人間関係が怖くて

抗えない自分への嫌悪が

グルグルと渦巻いていく―