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#一次創作
なべたろう🩵🐧推し
182
羽海汐遠
14,132
天野樹
天野はバドミントン部に所属している。部活をサボって教室で寝ている最中だった。よく部活をサボるので、普通の事のように慣れた様子である。
天野樹
窓際の他人の机を借りて、そよそよと入ってくる風に微睡んでいた。
季節は4月。
誰かが教室に入ってきた。
天野は、自分には関係がないという様子で入ってきた人には目を向けず、睡眠を続ける。
天野樹
そうすると、小さいボリュームではあるが、音楽の音が聞こえ始めた。
天野樹
天野樹
ギターの音が、寝ている天野には責め立てているように聞こえて、睡眠に集中が出来なくなった。
天野樹
余り機嫌が良くなかった。 直接止めてくれというのも言いにくい―。
しょうがないので帰宅する事にして、でも音楽を垂れ流している人物が気になったのでそちらを見てみると、見覚えのある顔があった…。
天野樹
その日は、天野が入学してから数日後。
放課後、1年生は校舎中を見てまわり、自分の入部したい部活動を探していた。
天野樹
天野は特に入りたい部活動もなかった。
とりあえず全部活動をまわり、軽音部の前に来た所で、部室内からギターの音が聞こえた。
扉の横に立ち止まる。
天野樹
なんて事を考えながら手に持っていた入部に関するチラシを眺めていると、軽音部の扉が開いた。
天野樹
人が出てくると思ってなかった天野は驚き、出てきた相手を見ながらその場で硬直した。
相手も天野程では無いが驚いた様子だった。
時刻も夕暮れ時で、廊下は薄暗かったので余計に驚く。
磯原奏多
磯原奏多
天野は軽音部に所属している人間に苦手意識があり、何も発さず俯いた。
まだ、その扉から出てきた人物が軽音部の人間かも分からないのに…。
天野は、はじめましての人間に対して愛想良く振る舞う事は出来る。
だが、どうしても苦手なものに対しては、そっぽを向いてしまう、甘ちゃんな所もある男の子だった。
天野樹
天野樹
その男も、早計ではあったが、少し悩み。
磯原奏多
その男も1年生なので、親切に自分が軽音部の中に通してあげる必要もなかったのだが、気を使っているようだった。
天野はその気遣いに気づけるだけの考え方は持っていたはずだったが、気が回らず…。
天野樹
天野樹
突き放すように言い放つ。
磯原奏多
磯原奏多
少し呆気にとられたが、軽音部の男も早く話を切り上げたかったので、特に気に留めなかった。
軽音部の男は、その場を後にした。
天野樹
男が立ち去った後、冷静になった天野は冷たい態度をとってしまった事に後悔をしたが、立ち去った後ではもう遅かった。
天野樹
あの時の記憶を思い出した天野は、少し考える。
天野樹
天野は、苦手な人種だったからと言って、気遣ってくれた人間にいきなり冷たい態度をとってしまった事に対する罪悪感があり、謝りたかった。
天野は、コミュニケーション能力がある方では無いが、この前の事を謝る為に、これからのクラスメイトとしての付き合いの事も考えて、男の方へ寄っていく…。
磯原奏多
それに気づいた男は音楽を止めて天野を見る。
天野樹
男は視線を横にずらしてから少し考えて、答える。
磯原奏多
天野樹
磯原奏多
天野樹
天野樹
磯原奏多
天野樹
磯原奏多
少し間が空いて…。 何を話そうか頭を回転させた天野が考えついたのは、自分の趣味の事だった。
天野樹
磯原奏多
天野樹
磯原奏多
男が、呟きながら悩む素振りをみせたので、天野は自分のフィギュアが写っている携帯の画面を見せた。
磯原奏多
携帯を前かがみになって、まじまじと見られ、段々と自信を無くし…。
天野樹
天野は、少し冷や汗をかいた。
磯原奏多
天野は理解を得られ、忽ち興奮する。
天野樹
天野は、テンションが上がったようだった。 それと同時に、男に対しての好感度が上がる。
天野は暇なこともあったが、この男と会話がしたくなっていた。
天野樹
天野樹
天野は、少し悩む。
天野樹
天野は、申し訳なさそうに視線を下にして手を組み軽く揉んだ。
磯原奏多
天野樹
天野は嬉しそうな顔をした後、当初の目的を思い出した。
天野樹
磯原奏多
磯原奏多
その後2人は自己紹介をしあった。
軽音部の男・磯原奏多(いそはらかなた)と 天野樹(あまのいつき)。
磯原は相変わらず淡々と会話をしていたが、なんだかんだ盛り上がった。
コメント
1件
読了しました。 天野くんの、苦手なタイプってだけで冷たくしちゃった後悔と、それでも勇気を出して謝りに行くところがすごく伝わってきました。フィギュアの話で「カッコイイじゃん」って言われて「だよねだよね…!」とテンション上がるシーン、可愛くてほっこりしました…! 2人の距離がこれからどう変わっていくのか、すごく気になります。続き楽しみにしてますね。