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凄く豪華な社屋だ。ウール素材であろう踏み心地の良いカーペット。温みを持ったベージュの大理石で出来ているであろう壁。 これまでの人生、あまり高級なものに触れて来たことのない優華にとっては『ウール』も『大理石』もたぶん、といった判別しか出来ない。
和彦
長い廊下の突き当りのドアを開けた和彦。
とてもモダンな棚があり、花瓶にはたくさんのトルコ桔梗が活けられ華やかだ。白、紫、アプリコットに桃色と美しい。 大きなソファーが何人も座れるようスマートに配置されている。奥まった場所に大きなデスク。
和彦
勧められた席に優華は座った。 和彦はテーブルを挟み優華の向かい側に腰掛けた。
優華
和彦
優華
冷房が程良く効いており、レースのカーテンからの柔らかい日差しがこの8月に心地よいぐらいだ。
トントン。ドアをノックする音がした。
和彦
秘書
和彦
中年の……和彦よりも随分年上であろう男性が繊細なデザインのお盆を手に部屋に入って来た。
秘書
カップの縁が薄く神秘的な花模様の描かれたーヒーカップがテーブルに置かれた。
その男性が一礼し去った後
和彦
と和彦が訊いて来た。
優華
和彦
優華
和彦
優華
和彦
優華
和彦
優華はクスッと小さく笑い
優華
と謝った。そして続けた。
優華
和彦は髪の毛をバサバサッとかくようにしすまなさそうな顔をした。
和彦
優華
和彦
優華
和彦
優華
和彦
優華
和彦
優華
和彦
話の途中で和彦が黙ってしまった。
優華
和彦
優華
なんと答えれば良いかわからぬ優華。 助けてあげたいな、なにかアドバイスは……と考えるし、なによりも自分を求められたことが嬉しい。
こんな深刻な話の途中にふと優華は思った。
あ、あたし和彦さんの年齢、知らない
優華
和彦
優華
和彦
優華
和彦
束の間口ごもる和彦。
和彦
優華
目が点になる優華。
優華
和彦
優華
そこで優華はふとある人を思い出した。若い彼女のことを。
優華
和彦
優華
和彦
優華
和彦
耕太君、知っているのかなー……。それとも麻衣子ちゃんがずっと『ミミ―バタフライ』に通っていることになっているのかな……?
和彦
優華
和彦
優華は迷ったが、和彦の人となりを知った今だから正直に話した。
優華
和彦
優華
和彦
優華
和彦はうつむく優華のことを静かに見守っていた。 そして口を開いた。
和彦
優華
和彦
優華
和彦
優華
和彦
優華
和彦
優華
和彦
優華
和彦
和彦が腕組みをし、なにやら考え始めた。
静かに和彦の言葉を待っている優華。
和彦
優華
和彦
優華
和彦
苦笑いの和彦。
ウフフ。どこか天然で可愛い人、和彦さん
和彦
優華
和彦
優華
和彦
その時優華は和彦の魅力をとっても感じ取った。30才らしからぬ、もっと大人のクールさ。 ドキン!
和彦
優華
和彦
優華
和彦
優華
和彦
優華
――――優華のマンションにリムジンが到着した。何度も言うがリムジンだ! 優華は一生懸命エレガントに振る舞った。
和彦
優華
和彦はマンションの階段に優華の姿が見えなくなるまで立って見送った。