ようやく少し肌寒くなった9月の下旬頃、結望学園高等部の2年2組担任の実鳴目埜が叫ぶ。

転校生と聞き、クラス全体がざわざわと騒ぎだした。

その雰囲気に便乗して、このクラスの委員長である夜の左斜め前に座っている透李朱亜が夜に声をかけた。

夜にそう注意され、朱亜は大人しく前を向く。

目埜が声をかけると、希良と呼ばれた転校生が入ってきた。

風亜と名乗ったその転校生を見て、クラスはざわざわと騒ぎだした。

何故なら、制服は崩して着ていたり、ピアスをしたりしていたからだ。

風亜は、目埜に指定された席へと向かった。

HRを終えた休み時間、夜の友達である朱亜、希愛、美月は転校生について話し合っていた。

すると...

夜が結良達に注意しようと立ち上がると、朱亜が夜に野次を飛ばした。

夜は、朱亜にこう言われることは慣れてるので...

と強気に返した。

そう言って夜は毎回、状況を変えることが出来ずにいる。