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君への想いを閉じ込めて

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君への想いを閉じ込めて

1 - 君への想いを閉じ込めて

♥

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2019年05月23日

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紗耶

おはよう!柚愛!

柚愛

紗耶、おはよう。

朝の教室

爽やかな風が頬を撫でる

紗耶

聞いてよー、柚愛!

紗耶

あのね!

柚愛

どうしたの?

紗耶

恋、したくない?

突然、ニヤニヤしながら紗耶が聞いた

柚愛

柚愛

えー……

柚愛

恋……??

紗耶

恋だよー!

紗耶

興味ないの??

柚愛

あー……どうだろ…

ふと浮かんだのは、君の名前。

柚愛

いや……興味ないかも…

苦笑いしながら、私は言った

紗耶

えぇぇぇぇぇぇ!!!

紗耶

どうしてぇぇぇ!!

駄々っ子みたいな紗耶の仕草

裕貴

おーい、紗耶。

裕貴

また柚愛ちゃん困らせてんの?ほどほどにしとけよー……

ポンッ、と裕貴の手が紗耶の頭に乗った

紗耶

うっさいよ!裕貴!

裕貴は紗耶の幼なじみ。 幼稚園の頃から親の仲が良く、よく遊んでいたらしい。 ………私の好きな人。

裕貴

はいはい。

裕貴

柚愛ちゃん。

柚愛

……えっ?!

柚愛

はい……?

突然呼ばれて、驚いてしまう

裕貴

紗耶の事、宜しくな?

呆れたように言う君

2秒位、目が合った

柚愛

………はい…

思わず目を反らした

胸の音が、うるさくなる

裕貴

裕貴

じゃあ。

柚愛

あ………

せっかく、話すチャンスだったのにな。

もっと君の声が聞きたいのに。

柔らかくて、優しい、君の声が。

紗耶

紗耶

なーに、ボーッとしちゃってんの?

少しムッとした顔で紗耶が言った

柚愛

……あ、いや

柚愛

なんでもないよ!

慌てて答えた

今の気持ちが紗耶に伝わったら………

紗耶

なんでもないこと無いでしょー?

全て分かってるよ、と言わんばかりの表情

なんとかごまかさなきゃ……!

柚愛

いや、なんでもないって!

紗耶

えー…嘘ー…

柚愛

ほら、なんだっけ?

柚愛

恋の話?聞かせてよ!!

少し声が上ずってくる

お願い、信じて、紗耶…!

紗耶

ふーん……

紗耶

紗耶

あのね!恋したの!

なにかを振り切ったように喋りだした

柚愛

え?!本当?!

いつも紗耶の調子につられてテンションが高くなる

紗耶

聞いて!恋バナ!

柚愛

うん!

紗耶の初恋相手は同じクラスの男子。 運動神経抜群の明るいムードメーカー。

皆の人気者で、モテるらしい。

柚愛

へぇー……誰なの?

紗耶

紗耶

裕貴!

…………っ。

マジか。

柚愛

へぇ、そうなんだ~

少しずつ、声が震えた

紗耶

それでね~

お構い無しに話を続ける紗耶

紗耶

今日ね、

柚愛

なに?

紗耶

紗耶

告白しようと思うんだ!

キラキラの笑顔

それこそ、恋する乙女の笑顔

……応援しなきゃ。

私がぐずぐずしてたら、紗耶が前に進めない。

柚愛

そ、そっか!

柚愛

頑張って!!

明るく、笑顔で、元気よく。

応援しなきゃ。背中、押さなきゃ。

私が裕貴を好きだ、なんて言ったらダメだ。

紗耶

ありがとー!柚愛!

ぎゅっ、と私を抱き締めた

柚愛

うん……

柚愛

頑張ってね…

キャッキャと笑う紗耶を横目に、私は目を伏せた

放課後

紗耶

やっば……緊張してきた…

そう言って胸を抑える紗耶。

柚愛

だ、大丈夫だよ!

柚愛

紗耶って可愛いし!!

何してるんだろうな……私。

裕貴のこと、大好きなのに。

紗耶

はぁ………うん。

紗耶

頑張るね、私。

深呼吸して、教室の扉を見る

扉の向こうには、裕貴がいる

紗耶が扉を開けた

紗耶が入っていく

開けたままの扉

声が聞こえた

裕貴

どうしたの、急に呼び出して。

紗耶

あのっ……

紗耶

紗耶

ずっと前から、

紗耶

好きでした!

震えた声が聞こえた

君の答えは……?

裕貴

裕貴

俺も、好きだよ…

紗耶

……え…

裕貴

大好きだって、言ってるの。

紗耶

紗耶

私も…

衣擦れの音がした

きっと裕貴が抱き締めたんだろう。

柚愛

………

あーあ……

終わっちゃったな、私の初恋。

でも、嫌いになんてなれないよ……

まだこの恋、するのかな……

滲んだ視界に、閉め忘れた廊下の窓

優しい風が、頬を撫でる

…………

君への想いを閉じ込めて。

まだ、君に恋をした

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