ぴくと
ぴくと
ぴくと
ぴくと
鈴菜
ぴくと自慢の大きすぎる声に私は目覚める。この緊迫した空気に、私は直ぐに察知する。
鈴菜
ぴくと
鈴菜
ほんっとグルッペンって見つけた獲物は逃がさないよね、なんて考えながらため息をつく。
ぴくとも私が無能と呼ばれなくなった時頃に幹部になったらしい。元々ぴくとは拾われ、行き場も無い時に無理やり幹部にされたって言ってた筈だ。怖い。
グルッペン
鈴菜
見慣れた声が響く。私は後ろを振り向くと、見知った顔がそこに居た。
グルッペン
2人(鈴菜 ぴくと)
グルッペン
最近ぴくとと考えていることが同じな気がする。この世界では双子だから?なんて考察をしていると、グルッぺンが多少焦った様に私達に問う。
グルッペン
鈴菜
グルッペン
グルッペン
グルッペンが悩んでいる。予想通り、メリットなんてないんだな、と私は呆れ目で見つめる。 _と、その時だった。
パリィィィン!!
鈴菜
ぴくと
グルッペン
甲高い音と共に、生徒会室の窓が割れる。どうやら、奥に居る人物が割ったようだ。
謎の赤パーカー
そこに居たのは、以前世話になった、リーダーらしき存在の青パーカーと一緒にいた、赤パーカーの子だった。
前と変わりはなく、フードを深く被り、バッチを胸元に付けている。私は急いで戦闘態勢をとるが、先に攻撃したのはグルッぺンだった。
グルッぺンはナイフのような物を隠し持っており、ナイフを赤パーカーに容赦なく振る。赤パーカーは攻撃を軽やかに避け、窓から外に落ちる。
凄いな、私も最近落ちたけど。なんて考えていると、グルッぺンが危ない行動を取る。グルッぺンは赤パーカーを追うために、自らも落ちようとしていたのだ。
鈴菜
グルッペン
グルッペンは本気だ。私は小さなため息をつき、決断する。
鈴菜
鈴菜
ぴくと
グルッペン
鈴菜
グルッペンは私達の捕まえていた縄を解く。仕方ない、なんて顔をしているが、グルッぺンが犠牲になるなんて絶対に拒否だから。
鈴菜
ぴくと
グルッペン
私は生徒会室の小さな窓から地面に落ちる。2回目の冷たい風の感覚にはもう慣れた、なんて空中で考えながら落ちていった。
トッ
鈴菜
私は急いで西から東へと運動場を走る。赤パーカーが行くとすれば、恐らく学校の出口、校門だ。
でもそれではここに来た意味がない。もしかしたらどこかで異常事態が起こっている可能性も高いが、それなら普通、騒ぎになるはずだ。
私は西の校門を探す。 どうやら、西にはいない様だ。
ぴくと
鈴菜
グルッペン
鈴菜
1つしかない。完全なる決断に、私は急いで「北校門」に走った。
鈴菜
謎の赤パーカー
鈴菜
私はそう叫び、相手の隙を着いて裏に回り、肘で赤パーカーの子の頭を殴って気絶させた。
鈴菜
グルッペン
ぴくと
鈴菜
ぴくとの方がピンチらしい。やはり居たか、と悔しい気持ちが上がる。とりあえず、私は急いで東へと向かう。
東に行くと、ちょうどグルッペンと合流した。それと同時に、ぴくとからテレパシーで伝えてきた。
ぴくと
グルッペン
グルッペンの表情が少し変わったような気がした。確かに赤パーカーより青パーカーの方が強いが、そんなくらい強いのか?と私は疑問を持つ。
鈴菜
ぴくと
鈴菜
グルッペン
鈴菜
私とグルッペンは、ぴくとの断末魔も混じった言葉を頼りに進んだ。
バンッ!!
鈴菜
4階の東側の教室をほとんど探したが、青パーカーは居ない。ぴくとすら居なかった。
鈴菜
グルッペン
グルッペンが私を隣の教室に呼ぶ。そこには戦闘中のぴくとと青パーカーがいた。
鈴菜
ぴくと
???(青パーカー)
青パーカーは状況を理解したのか、窓から逃げようとするが、グルッぺンが相手の手首を掴む。口だけしか見えないが、青パーカーの苦しむような口の動きにきつく締めているのだと察する。
???(青パーカー)
グルッペン
???(青パーカー)
そう言ってグルッペンの手を振りほどき、ここから落ちた。グルッぺンは悔しそうに掴んだ手を握りしめる。
ぴくと
ぴくとは教室の椅子に座る。よく見れば、手や足に傷を負っていることに気がつく。
鈴菜
ぴくと
と、いいつつ椅子から立つとクラッ…と倒れそうになる。 何とか隣にいたグルッペンがキャッチする。
グルッペン
ぴくと
圧に押されたようにぴくとは素直に保健室に向かう。コミュ障説あるよね(((
鈴菜
グルッペン
そう言ってグルッペンは内ポケットに手を突っ込み、紙のようなものを出す。それは手紙だった。
グルッペン
鈴菜
グルッペン
驚いた様子で私の返答に頷く。何年間もグルッペンと一緒にいる私からすれば、来世でも同じような性格なら分かる。
ぴくと
鈴菜
私はぴくとを担ぐ()
ぴくと
後ろで聴こえる声を無視して私達は保健室へと向かった。
コメント
8件
パーカーの子らと鈴菜さん達は、どんな関係なんだろ…気になる…
ひぃぃん……()青赤は何を伝えに来たんでしょうか……生徒会さん大変だなぁ……ぴくさんお怪我したんですね青赤許さん……()