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天然人たらしな蓮くんの1日

第1話 - 好かれる理由

2023年02月03日

#創作BL

#一次創作

#BL

にｰこ

絢都

あ、蓮先輩。おはようございます

蓮

ん、ああ、絢都か！おはよう

家を出ると、1個下の幼なじみの絢都が立っていた。

絢都

朝から蓮先輩に会えて嬉しいです。

絢都

よろしければ一緒に学校に向かってもいいですか？

蓮

構わないぞ！

そう率直に言えば、いつもほとんど無表情の絢都の口角が上がった。

絢都

よかったです。ありがとうございます。

蓮

というか、俺も一緒に行きたかったからな

絢都

そう言って頂き光栄です。

蓮

そういえば絢都は、学校の勉強の方は大丈夫か？

絢都

はい、もちろんです。

蓮

さすがだな！

絢都

いえ、いつか蓮先輩と結婚するためには相応しい人にならなければいけませんし。

蓮

ん、んん...？まあそうだな！

蓮

けど、絢都にはもっといい人がいるだろう

蓮

好きな人が出来たら言うんだぞ！俺が精一杯応援するから

絢都

え、ですから＿＿＿＿

蓮

学校に着いたし、それじゃまた後で！

蓮

今日もお互い頑張ろうな！

絢都

は、はい！

最後は逃げられるようにして、蓮は走り去って行った。

絢都

......脈ナシかな

尚輝

おはよう蓮くん。

蓮

おはよう！尚輝

尚輝

今日も朝から元気だね

蓮

まあな！やっぱり元気が1番だ

尚輝

そうだねえ、可愛いね

蓮

は？

尚輝

おっと...口が滑ってしまって

蓮

絶対わざとだろ

尚輝

まあまあそんなに怒らないでくれ、マイハニー

蓮

お前のはちみつになった覚えは無いが

尚輝

これからかもよ？

蓮

絢都と言い、尚輝と言い...なんなんだ。

尚輝

ん？絢都くんにも何か言われたのか？

蓮

あぁ...なんか、結婚...だのなんだの

尚輝

へぇ...

尚輝

ねぇ蓮くん

蓮

ん？

尚輝

今日は一緒に帰ろう

蓮

え、まあいいが

蓮

急にどうしたんだ？

尚輝

ううん、なんでもないよ

蓮

ならいいが...

蓮

じゃあそろそろ席に着くな！

尚輝

うん、じゃあまた後でね

尚輝

ふーん...絢都くんもか...

蓮

あ〜...お腹すいた

蓮

尚輝は委員会の集まりで行ってしまったし

蓮

絢都は見当たらないな...

蓮

まあ、1人の昼食も新鮮でいいな！

蓮

では、いただきます！

蒼唯

セーンパイ、ぼっち飯？

蓮

んな、人聞きが悪いな

蓮

1人でご飯を食べてるだけだ

蒼唯

なんも変わってねーけど...

蒼唯

あ、卵焼きもーらい

蓮

あっ

蒼唯

ん、うま

蓮

もう...仕方ないな

蒼唯

てんきゅーセンパイ

蓮

ところで、蒼唯の弁当は？

蒼唯

忘れた

蓮

は？

蓮

購買は

蒼唯

財布も忘れた

蓮

......何やってるんだ

蓮

しょうがないから、俺の弁当を半分分けてやる

蒼唯

え？

蓮

いらないならいいが

蒼唯

いや、センパイが言うなら別にもらうけど

蓮

素直じゃないな...まあいい

蓮

ほら、ちゃんと食べるんだぞ

蒼唯

ん、ありがと

蓮

うん、偉いな。蒼唯は

蒼唯

ね、センパイ

蓮

ん？どうした？

蒼唯

明日も弁当、お願いしまーす

蓮

調子に乗りやがって...

蓮

けど、後輩のお願いだから特別だぞ

蒼唯

蓮、ありがと

蓮

な、名前！？

蒼唯

あ、わり

蒼唯

まちがえた

蓮

い、いや、別にいいんだけどな

蓮

けど、ちょっとドキドキした

蒼唯

えー？センパイ俺のこと好きなの？

蓮

なんでそうなるんだ

蓮

別に嫌いでは無いが

蒼唯

ふーん...俺は大好きだよ

蓮

はいはい、早く食え

蓮

俺が教室に戻れない

蒼唯

ちぇ...意地悪

蓮

弁当あげたの誰だか忘れたのか？

蒼唯

はーいさーせん

蓮

ん、宜しい

蒼唯

センパイ、かーわい

蓮

ん？なんか言ったか？聞こえなかったんだが

蒼唯

いや別に？おいしーって言っただけ

蓮

そうか。ありがとな

蓮

失礼しまーす。戸田先生にプリント持ってきました。

戸田

瀬川、ありがとな

蓮

いえいえ

蓮

ん、あれ？先生、よく見るとくまがありますね

戸田

ああ...最近眠れなくてな

蓮

あんまり無理しないで下さいね

蓮

俺、戸田先生のこと大好きだからいなくなったら寂しいです

戸田

ん、あ...あ、ああ。ありがとな

蓮

はい！では失礼します！

蓮

先生、さようならー！

戸田

はーい、さようなら〜

森田

やっぱり瀬川には癒されるな〜

戸田

ですね...あんなの惚れる

森田

こらこら、あくまでも生徒ですからね

戸田

そりゃ分かってますよ

戸田

なんかやらかして一生会えないとてもなったら耐えられませんからね〜

蓮

あ、尚輝！待たせてすまん...って

絢都

あ、蓮先輩

蒼唯

センパイおそーい

蓮

なんで2人もいるんだ？

尚輝

一緒に帰るって、聞かなくてね

蓮

そうか...ならみんなで帰ろう！

蒼唯

え、いーの？

蓮

ああ、俺は構わないが

尚輝

まあ...蓮くんがそういうなら

絢都

ありがとうございます。蓮先輩

尚輝

僕もいるんだけど？

蓮

まあまあ、楽しく帰ろう、な？

尚輝

う、うん...そうだね

蓮

あー日が暮れるのも早いな

蓮

もう空がオレンジ色だ！

尚輝

そうだね〜、それに寒くなってきたね

蓮

ん、たしかに

蓮

あ！ちょっと尚輝手を貸してくれないか？

尚輝

ん？どうぞ

蓮

ん！やっぱり尚輝の手は暖かいな

蒼唯

ずる！尚輝センパイそこどいて

蓮

ん？蒼唯も尚輝と手を繋ぎたいのか？

蒼唯

いやそうじゃなくて、

蒼唯

俺は蓮センパイと手を繋ぎたいです！

蓮

あ〜すまんが、もう片方は絢都で埋まっていて

絢都

お先。

蒼唯

おま...絢都てめぇ...

蓮

こら、喧嘩はしない

蒼唯

だって...

蓮

だってじゃないだろ

蓮

そんなに寒いなら、俺の手袋を貸してやるから

蒼唯

持って帰っていいなら

蓮

？まあそれでもいいが

蒼唯

ありがとセンパイ

絢都

あの、蓮先輩

蓮

ん？どうしたんだ？

絢都

週末、買い物に行きませんか？

蓮

ああ、いいぞ

絢都

やった...！

蓮

絢都はそんなに買い物が好きなのか

絢都

いえ、俺は蓮先輩が好きです

蓮

ん、ありがとな。俺も好きだぞ

尚輝

は？！僕は！？

蓮

ん〜...尚輝は、40点くらいかな

尚輝

なにのなんの点数なの

蓮

冗談だ。好きだぞ

尚輝

ありがとう、僕も愛してるよ

蓮

それは好きな人に言え

蒼唯

なーセンパイ、オレは？

蓮

うん、蒼唯も好きだぞ

蒼唯

えーどんくらい？

蓮

そうだな...5番目くらいに

蒼唯

低！オレは1番好きなのに

蓮

1番は両親だ

絢都

さすがです。蓮先輩

尚輝

僕は何番目？

蓮

尚輝も5番目だな

尚輝

え〜...一緒じゃないか

蒼唯

じゃー絢都は？

蓮

ん、5番目だぞ

絢都

ありがとうございます。

尚輝

これだから蓮くんは...

蓮

人が悪いみたいな言い方をするな

蓮

尚輝は6番目にする

尚輝

ちょ...それは酷くない？

蒼唯

どんまい尚輝センパイ

天然人たらしな蓮くんの1日

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