ここに来た子供達、のべ23人は発症して2週間後に死亡したのをこの目で確認した
…また
2XXX年に突如として発生した奇病は、奇病の名の通り奇妙な症状が発症した。死に様は何とも惨く、時には目も当てられないものであった
しかしこれは、この病の氷山の一角に過ぎない
全滅…
この病の一番厄介な点は発症してしまえば必ず死に至ってしまうことなのである
現時点での調査では、発症した2週間後には必ず死に至り例外は確認された範囲では今のところ0人
あんなに笑っていたのに…
あんなに頑張っていたのに…
きっと全員分かっていた
自分達が死んでしまうまでの2週間の猶予に都合良く奇跡など起こらないことを
まだ…子供達は…居る
…私は何回この光景を…見なくちゃいけないの?
何回経っても慣れない。否、慣れてはいけない
誰かがやらなくてはいけない。私がやらなくてはいけない。事実に嗚咽が溢れ、吐き気が込み上げる
…行かなきゃ
私は向い始めた。子供達の瞳に映る死への絶望と恐怖から眼を逸らせないまま
結月
…親って何?
今まで思考の隅に置いてきぼりだった、ひしゃげた感情を感じた瞬間に私は死んだ
治ることのない不治の病を発症した
結月
何で私はここに居るの?
これは私達少年少女が「必ず死に至る病」に抗った物語







