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遅くなりましたが、待ってました!!!✨ 今回は結月と翠華の登場か!!とても良い絡みっっ! 次回から本編入ってくんですかね〜 次回、うちの子も登場したら嬉しいな!! 今回もとても良かったです!!次回も楽しみです! 投稿お疲れ様でーーす!!🍵
いよいよ本編が! ずっと楽しみにしてました!! 続きが待ち遠しいくらい最高です!
うちの翠華がいるー! 続き楽しみだわ
私達は一見すれば、ただの少年少女に過ぎない
だが真実とはいつも残酷だ。見た目で全て判断できるものなどほんの一握りである
結月
共同の寝室で寝つけないまま起きていれば、月明かりが部屋を照らす
太陽に比べれば控えめな光が心地よかった
結月
ポツリと出た声は部屋に溶けて消える
明日は久しぶりの外出が予定されていた
生憎、私に眠るためのおまじない何てものは無い
結月
だって、教えてくれる人など居ないのだから
眠れたのか眠れてないのか曖昧なまま私はつまらない普段通りの朝を迎えた
結月
翠華
抜け切らない寝起き特有の、ゆったりな空気が私は心地よくて好きだ
結月
翠華
結月
翠華
結月
目の前の少女は何処か気怠げだ
翠華はいつまで経っても変わらない気がする。でも、それで良いんだ。変わらないで
翠華
結月
結月
翠華
翠華
結月
些細な会話を繰り返しながら、明確な目的もなく立ち上がる。髪でも直そうか
すっからかんな頭で歩み始めた
共有され尽くしたプライベートなど無いに等しい空間は息苦しさを感じさせる
結月
うわ言のように呟いて消える
クシで何度も何度も無意味にとく。流れ作業のようなそれは虚無しか残らなかった
考えれば考える程、飲み込まれる思考に外界の声が全て煩わしく感じてしまう
翠華
結月
絶望でも無い感情が胸騒ぎとして湧くのを私は、私達はとことん無視していたかった
外に出て20分もしないうちに目的地つく
鬱蒼とした住居の周りと違って、人がいる栄えた駅周辺は和気藹々としていた
翠華
結月
翠華と少しの別れをすると、くるりと身体の向きを変えて人混みに足を運んだ
頭がぐわんぐわんするような雑音が、そこらかしこから聞こえて痛い
あたりを見回して見れば、家族に恋人、友達…様々な関係の人間が湧いている
結月
私は…私達は違う。無い。知らない。消えた。
まるで蔑まれる化け物みたいな気分だ
結月
Bluetoothをオンにして無心で音楽を貪る。そこに価値があるかなんて気にしなかった
嬉しい事も悲しい事も無く、無事に大した目的など無い目的地に着く
何をしようか空白な頭で考えた
結月
周囲を見渡せば憎らしいほど幸せそうな騒音が耳に木霊して離れなかった
道が分からない幼子のように彷徨っていれば、一際大きなスピーカのチャイムが鳴り響いた
結月
ご来店の皆様に、迷子のお知らせです
本店2階にて、田中たかし君が迷子になりました
たかし君の特徴は、緑の服にしましま模様のズボン、そして短めの髪型です
もし、見かけた方がいらっしゃいましたら至急、1階の迷子センターへお送りお願いします
皆様のご協力お願いします
結月
どうやら迷子の少年の放送らしい
もしかしたら…と少しだけ周辺に目を配れば、端に特徴通りの少年がいることに気づいた
結月
本当に見つけてしまった。見て見ぬふりをしても良いが、流石に良心が痛む
結月
結月
愛想良さげなお姉さんがにこやかに話す
結月
お姉さんは目を丸くすると、たかし君に近寄って安心させ始めていた
当たり前の筈の光景が、何処か歪で
お姉さんの声が空間に溶けた瞬間、聞いたこともないような音で扉が開いた
恐らく両親だろう。二人の男女は駆け寄ると、我が子を見失わないように抱き締めた
世間一般的に言う感動の再会シーンだ
結月
母親らしき女性が落ち着いた声色で話しかける
結月
さっさと足を動かす。早くこの場から逃げたい気持ちが私の中に降り積もっていた
結月
ふと、振り返る
結月
そこには私の知り得ない、触れられない存在が当たり前のように存在していて
愛に溢れて、幸せそうな顔
逃げるように飛び出せば、周りには親子が居た
そこらかしこに。常識とでも言うように
結月
憎らしい
まるで、まるで
結月
化け物みたいじゃないか
結月
あの再会シーンが歪だったのは、私が可笑しかったからだと言うのか
その後は何一つ覚えていない
私が心に致命的な何かを負ったこと以外は、この世界に変化なんてなくて
結月
翠華
翠華
その時私が口にした言葉は禁忌の言葉だった
結月
翠華
結月
今まで思考の隅に置いてきぼりだった、ひしゃげた感情を感じた瞬間に私は死んだ
結月
その瞬間、頭がノイズみたいにざわざわして視界がグチャグチャになって
プツンと切れた
2XXX年3月24日───発症
この時間帯の発症者───7名
現在余命────2週間