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新学期2日目。 桜井凛は、教室で担任から呼び出しを受けた。
源健一
桜井凛
源健一
抗議もむなしく、凛は紙を握りしめて廊下を歩いていた。胸の中でため息が止まらない。
桜井凛
重たい気分で扉をノックし、 生徒会室の中へ足を踏み入れる。
そこには数人の先輩たちがいた。 落ち着いた空気の中で、 一際目を引くのは紫色の髪の男子 ーー副会長、ななもり。
ななもり
桜井凛
ななもりは微笑んで頷く。 その笑顔は、柔らかいのに人を惹きつける力があった。
桜井凛
背筋が自然に伸びる。 まるで彼の前では気を抜けないような、けれど安心もするような、不思議な感覚。
すると、隣から元気な声が飛んできた。
莉犬
桜井凛
莉犬
屈託のない笑顔に、凛は思わず緊張をほぐされた。
その時奥のソファで、 別の先輩たちが書類を整理していた。
ラファエル▪️ウォルト
ニコル▪️アスカルト
久堂清霞
壬氏
ななもり
壬氏
生徒会室は想像していたよりも 個性的な人間ばかりで、 凛は圧倒される。
ななもり
桜井凛
莉犬
ななもり
莉犬
桜井凛
莉犬
凛は思わず赤面した。
ななもり
桜井凛
莉犬
桜井凛
ななもり
桜井凛
副会長の鋭い笑み。 見透かされている気がして 心臓がバクバクする。
壬氏
ラファエル▪️ウォルト
ニコル▪️アスカルト
凛は肩をすくめるしかなかった。
桜井凛
ななもり
莉犬
桜井凛
凛の脳裏には、一瞬、昨日助けてくれた炭治郎の笑顔がよぎる。
けれど、すぐに首を振った。
桜井凛
莉犬
桜井凛
ななもり
莉犬
桜井凛
慌てふためく凛を見て、 生徒会室は笑いに包まれた。
ななもり
莉犬
桜井凛
ななもり
莉犬
壬氏
久堂清霞
生徒会メンバーたちのやり取りに 凛は苦笑いするしかなかった。
生徒会室を出る頃には、 何故か胸が少し軽くなっていた。
桜井凛
春の風が吹き抜け、 凛の心に新しい予感を運んでくるのだった。