コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
僕がこの街で暮らしていく為には手話は手話は必要不可欠
周りの音、声、何も聞こえない。
小さい頃はそんなことはなかったのだけれど、成長すると共に聞こえなくなっていった。
僕はお母さんの方を叩いて両手の人差し指を少し曲げて挨拶をした。
お母さんはニコッと微笑んで挨拶をした。
お母さんは簡単な手話しか出来ないから基本は書いて伝える。
今日大学何時から?
棗
お母さんはトントンと自分の胸を叩いた。
これは手話で分かった、了解ってこと。 僕にとって話すのはすごく難しいけれど手話はとても簡単で楽。
すごく小さい頃は喋ってたんだけど、聞こえなくなるにつれて喋らなくなった。
聞こえないと、周りにすごく嫌な顔されるから。 何度も聞き返して「もういい」って言われた時なんかすごく悲しかったし悔しかった。
大学行く準備して
紙を見て頷いた。
大学では聞こえないことをバカにする人は居ないけれど、誰も話しかけてくれないから少し気が重い。
それでも行かなきゃ行けないのには変わりはないから仕方なく準備し始めた。