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天使さんと悪魔さん!!!お久しぶりに見ましたわ ちゃんと花を連想させるのほんっと好きです。太陽とか
かっ、、可愛ええっ...... 陽鞠さんがめちゃくちゃハチャメチャ可愛いですやん、、、 導入からもう素敵すぎますって、ストーリー考えられるの凄いですって、、羨まですって、、、
うおおおおおおおおおっっっおもれえええええ!! 早速話もキャラも盛り沢山でお腹いっぱいです 伏線バリバリに張られていそうな…気がする 個人的に悪魔さんが好きです
佐藤 ヘラ
目覚めると、仰向けに倒れながら、
ヘラは知らない場所にいた。
ちょうど天井が見えたが、
どこからともかく 淡い光が差し込んでいる。
天井には灯りがないのに、
部屋全体がやわらかく照らされていた。
すると
??? ???
??? ???
見るからに、 ヘラと年齢が近そうな少女が、
ヘラの顔を覗き込むように見て、 問いかけていた。
その言葉を聞いた彼は、 身を起こして言う。
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
ヘラは寝ていたという事実に驚く。
まさか、 こんなところで寝ていたとは思わないから。
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??? ???
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??? ???
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佐藤 ヘラ
彼女は、安堵の溜息をしてから、 ふと笑顔を見せる。
??? ???
黄色いまつ毛、
筒状花のような…茶色い瞳。
そして
その笑顔は、まるで太陽のようで…
とても、眩しい。
??? ???
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日向 陽鞠
日向 陽鞠
彼女は年下だった。
日向 陽鞠
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
名前を言うと、 彼女は、顔が更に明るくなる。
日向 陽鞠
日向 陽鞠
佐藤 ヘラ
軽く自己紹介をした後、 ヘラは不思議そうに言う。
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
広さは、ちょっと広いぐらい。
場所的に…ここは──
どこだろう?
机、扉、何も無い。
ただ、扉がある。
あると言っても、 カーテンが閉まっていて、 朝なのか夜なのかは分からない。
日向 陽鞠
日向 陽鞠
佐藤 ヘラ
そう会話をしていると、 陽鞠は目を見開きながら、
左の方へ顔を向けて、言う。
日向 陽鞠
彼女は、自分が向く方へ指を指していた。
ヘラは気になって、陽鞠の指す方へ向く。
すると──
扉があった。
佐藤 ヘラ
なんで、扉が?
今は、「最初からありましたよ!」 と言うようだった。
さっきまでは、無かったのに…
足が勝手に前へ出た。
一歩、また一歩。
心臓はバクバクしているのに、 止められない。
佐藤 ヘラ
気づいた時には、 もう扉の目の前だった。
佐藤 ヘラ
黒色で、よく見かけるような扉。
操り人形のように、 体が勝手に動いて、ヘラは… ドアノブに、そっと手をかける。
開けよう。
「待って!!」
陽鞠の声が、
タッタッタッ…
という足音と共に、聞こえてくる。
そして
陽鞠は、ヘラの腕を掴んで、 引っ張って…
その扉から、離れさせた。
離れさせた時…「はぁはぁ」という 息を吐きながら…
腕を掴んでた手は離し、 両手を、ヘラの肩に置く。
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
佐藤 ヘラ
ヘラは、正気に戻っていた。
さっきのは、なんだったのだろう。
彼女が言っていた通り…
“明らかに怪しい”というのは、 分かっていた。
──けれど、なんでだろう?
操り人形のように、なにもできなくて…
勝手に動いて…
一見、あの扉は…普通に見える。
でも、今見ると…なんだか、
“普通”という言葉では、
片付けられないほどの、 静かな狂気を感じる。
すると、陽鞠は安心したかのように、 安堵の溜息を吐く。
日向 陽鞠
日向 陽鞠
佐藤 ヘラ
陽鞠は、肩に置いていた手を離し、 左右に首を振って、言う。
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
ガタッ
日向 陽鞠
音がしたのは、床からだった。
床は、パキパキという音を立て、割れる。
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
ヘラは、一瞬驚きつつも、 すぐに陽鞠の手を掴む。
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
必死になりながら、ヘラにしがみつく
佐藤 ヘラ
風がビュウウウウウッと 耳を裂くような音が流れる。
陽鞠の悲鳴が、 その音でかき消されそうだった。
下を見ると、床が急速に近づいてくる。
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
佐藤 ヘラ
床が──近づく。
もう、すぐそこに。
佐藤 ヘラ
ヘラは陽鞠を抱きしめ、 背中から落ちる構えを取る。
死を覚悟した、その瞬間──
フワッ──。
風が止む。
耳に響いていた轟音が、 嘘みたいに消えた。
まるで、誰かに受け止められたかのような、
まるで、重力が消えたかのような……
そして、落下の衝撃も消えていた。
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
心配そうに、陽鞠を見つめる。
日向 陽鞠
日向 陽鞠
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
日向 陽鞠
日向 陽鞠
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
日向 陽鞠
日向 陽鞠
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
慌てながら、陽鞠を腕から離す。
佐藤 ヘラ
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
陽鞠は、太陽のような眩しい笑顔をした。
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
日向 陽鞠
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
日向 陽鞠
ヘラは、穏やかな笑顔を浮かべた。
そして、ヘラの笑顔と言葉で、
陽鞠は、頬を赤らめた。
陽鞠は、そのせいで、声が出なかった。
日向 陽鞠
佐藤 ヘラ
心配そうに見つめるヘラ。
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
必死になりながらも、 「大丈夫!」と誤魔化す陽鞠。
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
日向 陽鞠
笑顔の陽鞠。
──だが、内心は
「あっぶね〜っ!! 赤くなってんのバレるかと思ったぁ〜っ!!」っと思っていた。
もちろん、ヘラにはバレていない。
佐藤 ヘラ
どこを見ても、キラキラと光っている。
ジャンデリアの金の色合いに合っている、ダンスホールのような場所。
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
日向 陽鞠
そうやって会話をしていると、 どこからか騒がしい声が聞こえた。
佐藤 ヘラ
ヘラは陽鞠を見る。
日向 陽鞠
恐る恐る、二人は声のする方を見る。
──すると、見えたのは、 年齢が近そうな少女二人だった。
片方は怒っていて、もう片方は怯えている。
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佐藤 ヘラ
日向 陽鞠
日向 陽鞠
佐藤 ヘラ
日向 陽鞠
佐藤 ヘラ
まさかの、幼馴染同士の再会を果たした陽鞠だった。
日向 陽鞠
大声で、名前を呼んだ。
すると、その声に気づいたのか、 二人は陽鞠の方を見て、言った。
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陽鞠は、二人のもとへ走って向かう。 ヘラは、陽鞠の後を追う。
日向 陽鞠
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少し呆れながら言う。
三人は会話をしだして、 ヘラは取り残されてしまった。
佐藤 ヘラ
自分と同じ性別の人はいないのかと、 周りを見渡す。
佐藤 ヘラ
ヘラが周りを見ると、少年が二人いた。
話しかけてみようと、 二人のところへ向かうヘラ。
佐藤 ヘラ
赤髪が光を反射して、やけに目立つ。 黄色い瞳がこちらを鋭く射抜いた。
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佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
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佐藤 ヘラ
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佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
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もう一人いたはずが…何故かいない。
佐藤 ヘラ
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佐藤 ヘラ
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すると、赤髪の少年の後ろに、 もう一人の少年がいた。
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佐藤 ヘラ
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顔も体も、 見せないようにと隠している。
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無理にでも離そうとする。 だが、それでも離れない。
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佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
すると、人見知りの少年は、 少し顔を出した。
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少年が一生懸命に放った言葉が
「ありがとう」だった。
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うんうん…と頷きながら、 人見知りの少年の話を聞くヘラ。
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
そして、ヘラは少年の言葉に 共感したかのように言った。
佐藤 ヘラ
すると、 人見知りの少年の目線に合うように、 ヘラはしゃがんで、 少年を安心させるように言い出す。
佐藤 ヘラ
ニッコリとヘラが笑うと、 人見知りの少年の表情が和らぐ。
そしたら、さっきの赤髪の少年が ヘラに話しかけてきた。
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ヘラは立ち上がり、 赤髪の少年の方へ向き、首を傾げる。
赤髪の少年は言う。
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佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
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赤髪の少年は、 ヘラに興味がありそうに見る。
古川 和味
古川 和味
古川 和味
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
古川 和味
佐藤 ヘラ
古川 ゆう
すると、陽鞠が「ヘラくーん」と、 片手を大きく振りながら、走ってくる。
日向 陽鞠
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
日向 陽鞠
日向 陽鞠
古川 和味
ウインクをして、目元で ピースをする陽鞠を真顔で見た和味。
日向 陽鞠
岩が頭に落っこちてきたのかのように、 膝から崩れ落ちる陽鞠。
佐藤 ヘラ
古川 和味
悲しみの顔をしながら、 手をグーにして、床を叩く。
日向 陽鞠
古川 和味
タイミングよく、 陽鞠の幼馴染である二人が 陽鞠の後を追いかけて来た。
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膝から崩れ落ちる陽鞠、 そして…陽鞠を見るその他の男達。
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
???? ???
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日向 陽鞠
起き上がる陽鞠。
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日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
熱く語るかのように言う陽鞠。
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日向 陽鞠
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少女は、手を震わせながら言う。
輪銅 弥夜
輪銅 弥夜
輪銅 弥夜
ゆうは、どこか親近感があり、 少し顔を覗かせる。
古川 ゆう
輪銅 弥夜
桶結 琴水
桶結 琴水
佐藤 ヘラ
古川 和味
佐藤 ヘラ
ヘラの方へ、顔を向けるみんな。
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
一斉に、考える。
古川 和味
古川 和味
ゆうは、コクコク…と、頷く。
桶結 琴水
輪銅 弥夜
佐藤 ヘラ
ヘラは思った。
「どうしてだろう?」
「なんで、俺と日向さんだけ 違う場所にいたのだろう」と。
不思議だな。
日向 陽鞠
日向 陽鞠
日向 陽鞠
佐藤 ヘラ
本当に、なんでだろう。
…そう、思っていると… どこからか、声が聞こえてきた。
一同
そこには……
天使がいた。
白い翼、天使の輪っか… 間違いなく、天使。
悪魔
そして、悪魔。
佐藤 ヘラ
ヘラは、驚きのあまり、口が開いた。
天使は、ヘラと陽鞠のもとへ歩く。
天使
佐藤 ヘラ
日向 陽鞠
天使
天使
佐藤 ヘラ
天使
古川 和味
天使
天使
天使
少し、圧がかかったかのような… そんな感じがした。
悪魔
天使
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
天使
天使
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
すると、天使は「何それ?」と 言わんばかりの顔で首を傾げる。
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
天使
天使
佐藤 ヘラ
いや、幻覚なはずは…ない。 陽鞠が、ヘラを助けたのだから。
すると天使が、 自分の手を合わせて、言う。
天使
天使
佐藤 ヘラ
悪魔
天使
悪魔
天使
天使
さっきまで宙に浮いていた天使が、 床に着地した時… 天使は、ヘラの元へ歩く。
天使
佐藤 ヘラ
ヘラは、「何が何だか分からない」 という顔で、 天使を見つめている。
他の人も、困惑をした顔をしている。
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
天使
天使
佐藤 ヘラ
天使
天使
佐藤 ヘラ
ヘラは、まだ理解していない様子。
英雄…漫画でしか聞いたことがない。
悪魔
天使
天使
悪魔
天使と悪魔の会話を眺めている和味達。
古川 和味
悪魔
天使
天使が手をグーにし、口元に当て、 咳払いをした。
天使
天使
天使
にこやかに話すその声の奥には、 わずかな悲しみが滲んでいた。
天使
少し沈黙を置いてから、言う。
天使
天使
羽をたたみながら、 少し寂しそうに目を伏せる。
天使
天使
天使はヘラを見つめ、そっと微笑んだ。
天使
天使
天使
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
天使
天使
天使
悪魔
佐藤 ヘラ
ヘラの肩にポンポンッと 手で叩くように。
天使
天使
天使
佐藤 ヘラ
ヘラは、「ん?」と思い、 天使に聞いてみる。
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
思い出したかのように、 手をポンッとさせる。
天使
天使
天使
天使
悪魔
悪魔の言葉は無視をし、 話を続ける天使。
天使
天使
佐藤 ヘラ
陽鞠は、目を輝かせて
日向 陽鞠
日向 陽鞠
佐藤 ヘラ
陽鞠は、ヘラの声が聞こえなかった かのように、輝いているものに夢中。
佐藤 ヘラ
和味は、 陽鞠を見て呆れたような顔で言う。
古川 和味
古川 和味
天使が再び喋りだして
天使
天使
天使
天使
天使
悪魔
天使
天使
驚き顔のヘラ。
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
自慢するような顔で
天使
天使
天使
古川 和味
和味が呆れ気味に言うと、 天使はケラケラと笑った。
天使
天使
天使
天使は、再びヘラの方へ向き直る。 白く透き通る羽が、ふわりと揺れた。
天使
佐藤 ヘラ
突然の問いに、ヘラはきょとんとする。
天使
天使
天使
天使の声は、先ほどまでの明るさから 少し落ち着いたトーンに変わる。
天使
佐藤 ヘラ
天使
天使は人差し指で ハートの形を作りながら、 優しく言った。
天使
少し間を置いて──
佐藤 ヘラ
天使
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
ヘラが言葉を紡ぐと、 天使は目を細めて頷いた。
天使
天使
天使
佐藤 ヘラ
天使
天使
ヘラは、少しだけ視線を落とした。 そして、迷いを抱えながらも、 ゆっくりと顔を上げる。
佐藤 ヘラ
佐藤 ヘラ
天使の顔がぱぁっと明るくなる。
天使
悪魔
悪魔がぼそりと呟くが、 もう止める気はないようだった。
天使
天使
天使
ヘラは、苦笑いしながら
佐藤 ヘラ
天使
天使
天使
天使
天使
ヘラは…周りが先に進むのを見ながら、突っ立っていた。
佐藤 ヘラ
目覚めたら、知らない場所。
そして、知らない人。
唐突に勧誘され、 今でも頭が追いつかない。
ヘラは、平和が好き。 誰もが平和で暮らし、 争いのない世界を望んでいる。
だからこそ、彼は選ばれた。
…果たして、佐藤ヘラ達は、 これからどうなるのだろうか。
──それは、全てヘラにかかっている。
日向 陽鞠
日向 陽鞠
ヘラは、ハッとした顔で言う。
佐藤 ヘラ
頑張れ!英雄こと、佐藤ヘラ!