莉羽
莉羽
莉羽
莉羽
莉羽
莉羽
莉羽
莉羽
莉羽
莉羽
これはnmmnです ご本人様とは関係ありません
苦手な方は見ないでください
僕には、2つ上の完璧な兄がいた
小学生の頃はもちろん、中学、高校でも、満点を連発するような秀才で
今は医者である父の仕事を継ぐために、東大の医学部に通っている
勉強だけでは無く、スポーツもできた
小学生の頃から足が早く、全国優勝もしたことがある陸上選手
その上音楽や絵の才能もあった
そして、誰にでも分け隔てなく優しい
そんな兄は、僕の憧れだった
小学生の時から、既に兄はいつも周りから期待されていて、
その期待は当時5歳だった僕にも向けられた
あんな完璧な兄を持つ弟が、完璧じゃないわけがない
僕も幼いながらにそれを感じていて、 きっと兄のようになれると信じていた
でも
僕は、兄のようにはなれなかった
小学1年生の時の初めてのテスト
兄のように満点を取って、みんなに褒められたかった
だから僕は、勉強に励んだ
きっと兄のようになれる、褒めてもらえる
そう思って受けたテストの点数は
60点
僕は、兄のような頭脳は持ち合わせていなかったのだ
スポーツこそは
そう思って体育の授業も必死に頑張った
でも、いくら頑張っても上手くいかなかった
そして僕は
家族から見放された
「なんでお前はできないんだ」
毎日親に怒られた
だけど僕にも、1つだけ得意だったことがあった それは
歌だった
歌だけは得意で、学校のコンクールで金賞をもらったこともあった
トロフィーと賞状を抱えて家に帰り
家族に見せた
これで僕も認めてもらえる、褒めてもらえる
そう、思っていた
でも
誰も褒めてくれなかった
なんとか認められたくて、必死に努力を重ねて
少しずつ、勉強もスポーツも、できるようになっていった
でも、いくら僕が努力しても、結果を残せても
認めてくれる人は一人もいなかった
そしてそれから数年後
兄の、中学受験期
ピリつく家の空気に、家族のストレスは募っていた
そしてその感情の矛先は
僕だった
1番厳しく短気な父は
溜まったストレスを僕で発散し始めたのだ
「テストの点数が悪い」
「帰りが遅い」
「成績が下がった」
「忘れ物をした」
事あるごとに僕の頬を殴った
いつしか僕の頬には、くっきりとアザができてしまっていた
そして僕はそのアザがきっかけで、学校でいじめられるようになった
「気持ち悪い」
「兄とは違う失敗作」
「死ね」
「消えろ」
そんな暴言を浴びせられ、毎日殴られた
中学受験に失敗してしまった僕は、そのまま地元の中学に進学し
その後も3年間、いじめられ続けた
でも
たった一人、味方になってくれる人がいた
僕の兄だった
兄だけは僕に優しくてくれた
でもある日..........
その日も僕は学校でいじめられていた
12歳のころん
12歳のころん
12歳のころん
その時だった
12歳のころん
部屋のドアの前で、誰かの話し声が聞こえた
12歳のころん
12歳のころん
12歳のころん
僕は気になって、静かにドアに近づいた
お父さん
お兄ちゃん(りおん)
お父さん
お父さん
お父さん
お兄ちゃん(りおん)
お兄ちゃん(りおん)
12歳のころん
12歳のころん
12歳のころん
ベッドに戻ろうとした時だった
お父さん
12歳のころん
突然呼ばれた自分の名前に驚いて、足を止めてしまった
お父さん
12歳のころん
12歳のころん
12歳のころん
12歳のころん
12歳のころん
お兄ちゃん(りおん)
お兄ちゃん(りおん)
12歳のころん
お兄ちゃん(りおん)
お兄ちゃん(りおん)
お父さん
お父さん
12歳のころん
あまりのショックに、めまいのような感覚に襲われる
そして、後ろにあった棚にぶつかってしまった
ガシャンッッ
12歳のころん
お父さん
お兄ちゃん(りおん)
ガチャッ
お兄ちゃん(りおん)
物音を聞いてドアを開けた兄と、目を合わせてしまった
お父さん
お兄ちゃん(りおん)
お兄ちゃん(りおん)
お父さん
お兄ちゃん(りおん)
父の足音が遠ざかったいくのと同時に、兄は部屋の中に入ってきた
お兄ちゃん(りおん)
そう言って近いてくる兄
僕は恐怖とショックから足がすくんで動けず、声も出なかった
ただ、怯えながら兄を見上げることしか出来なかった
次の瞬間
ドンッッ
12歳のころん
12歳のころん
兄が僕を突き飛ばした
12歳のころん
12歳のころん
震える声で、そう呟いた時
お兄ちゃん(りおん)
兄が舌打ちをした
その目には今までの優しい兄の姿はなくて、 冷たい眼差しを向けられる
お兄ちゃん(りおん)
お兄ちゃん(りおん)
12歳のころん
兄は冷たく言い捨て、部屋を出て行った
僕はベッドに戻り、泣きじゃくった
僕はこの日、心から信頼して、憧れていた、唯一の味方を失った
それからさらに数年後
僕は同じ中学の同級生が一人もいない高校に進学した
もうあんな辛い経験はしたくない
アザをマスクで隠し、この学校の門をくぐった
そこでは無事に、友達ができた
席が近く、入学初日から話しかけてくれたのだ
彼らは、すごく優しくて、大人しい子達だった
今まで友達がいなかった僕は
それがすごく嬉しくて、彼らを親友だと思っていた
ある時、一緒にご飯を食べようと誘われた
マスクの下を見られるのは怖かった
でもこの子達なら そう思って僕は、彼らにアザを見せてしまった
驚いていたものの、その時は同情してくれた
でもその次の日から
僕は避けられるようになった
いじめられるわけでもない、誰かにアザのことをバラされるわけでもない
ただ、友達を失った
僕は裏切られたのだ
それを悟った時、僕の中で何かが壊れた
そして、人を信じられなくなった
コメント
4件
親と兄をギッタギタのボッコボコにしてやろう!私ひとりじゃ心の細いので仲間を…(((ボソッ
恋羽さんおめでと!
続き待ってます☺️