君は本を読むのが好きだった
そして花や、花言葉にも詳しかった
君の透き通った白色の目は、私をよく写していた
薄茶色の髪は、太陽の下でキラキラと輝く
朝は必ずパンを食べて
ご飯派の私と言い争っていた
君の好きな星座はオリオン座
冬の夜、空を見上げるとすぐに見つけていた
エーミール
美晴
美晴
エーミール
美晴
エーミール
エーミール
美晴
美晴
美晴
エーミール
美晴
美晴
美晴
エーミール
幼なじみの私たちはずっと一緒だった
性格や趣味は真反対だったけど
ずっと一緒にいた
美晴ママ
美晴ママ
美晴
美晴ママ
美晴ママ
エーミール
エーミール
美晴
エーミール
美晴ママ
美晴ママ
美晴ママ
エーミール
美晴
春、桜が散り始める頃に
私たちは中学生になった
エーミールの両親たちは、共働きで忙しく、海外に移住しているため
エーミールはほぼ毎日、私の家にいるような状態だった
生まれた時から一緒にいるエーミールとは
家族も同然だった
エーミール
美晴ママ
美晴ママ
美晴
エーミール
美晴
エーミール
美晴
美晴
エーミール
美晴
美晴
エーミール
エーミール
美晴
エーミール
美晴
エーミール
エーミール
美晴
美晴
そんなエーミールが好きだった
エーミールの笑った顔
目を細めて口を手で抑えてクスクスと笑う
その目に写っているのは私で
陽の光に照らされてキラキラするエーミールが
すごくすごく大好きだった
エーミール
エーミール
美晴
美晴
エーミール
友達
美晴
友達
突然そんなことを言われた
美晴
エーミール
私はエーミールが好き
だけど恥ずかしかった
ちゃんと大好きだったのに
美晴
エーミール
照れ隠しをしてしまった
あの時、ちゃんと好きだって言えてたら
あんなことにはならなかったのかな…
友達
友達
友達
美晴
美晴
友達
ドキッ
そうだ、エーミールは…
エーミール
エーミールは私の事、どう思っているんだろう
友達
美晴ママ
美晴
美晴ママ
美晴ママ
美晴
美晴
エーミール
エーミール
美晴
美晴
エーミール
美晴
美晴ママ
エーミール
エーミール
美晴
これが私とエーミールの最後の会話だった
美晴ママ
美晴ママ
美晴ママ
美晴
美晴
美晴ママ
美晴ママ
美晴
美晴
美晴ママ
美晴ママ
美晴ママ
美晴ママ
美晴
だけど
いつまで経ってもママは帰ってこなかった
美晴
美晴
美晴パパ
美晴
美晴
美晴パパ
美晴パパ
美晴パパ
美晴
美晴パパ
美晴
美晴ママ
パパに連れられて、向かったのは大きな病院
私の目の前には大きな扉と上に「手術中」と赤く光っていた
美晴ママ
美晴
美晴
美晴ママ
美晴
美晴
美晴ママ
美晴ママ
美晴ママ
美晴ママ
美晴ママ
美晴ママ
美晴
美晴ママ
美晴
美晴
美晴ママ
美晴ママ
美晴
私は酷く後悔した
無理にでも私の家に連れていけばこんな事にはならなかったはず…
私とパパ、ママは、手術室が開くまでずっと待っていた
美晴
美晴
窓越しで見る、エーミールのいつもの寝顔
だけど体にはいくつもの管につながれていた
手術室が開いたのは
日付が変わり、朝日が出始めた頃だった
話によると
脳の損傷が激しいらしい
意識も回復しておらず、いつ回復するかも分からないし
つまり
植物状態
ということだった
美晴
美晴ママ
美晴
美晴ママ
美晴
美晴ママ
美晴
美晴ママ
美晴
美晴
美晴
ママの胸の中でわんわんと泣いた
その日は絶対忘れない
君が眠った日。
コメント
1件
え?ほんとに番外編ですか??まじで、番外編かうたがってしまうくらいの完成度です… いや、もう好きです(?) これだけで、出せますって! そもそもエミさんって最高すぎません?エミさん、好きじゃない?的なこと言われたときは、まぁショックだったでしょうけど!そこを気付かないt(殴 ↑わかってたまるか 今回の番外編最高でした! 次回も待ってます!