テラーノベル
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月明かりの差す林の中、猗窩座は木の枝に腰を掛けながら、真剣な眼差しで蓮華を見つめる
蓮華は目を逸らさず、静かに頷く
蓮 華
猗 窩 座
猗 窩 座
蓮 華
猗 窩 座
蓮 華
その声は掠れていた
恐怖が無かった訳ではない
ただ、それ以上に心に灯ったものがあった
それは彼に向けた想いの正体を、薄らと自覚し始めたから
猗 窩 座
猗窩座の問いに、蓮華はふいに目を見開いた
蓮 華
猗 窩 座
真っ直ぐな言葉に、蓮華は返す言葉を失った
恋
それは、鬼は持ってはいけない感情
けれど、どうしようもなく生まれてしまったもの
蓮 華
蓮 華
蓮 華
猗 窩 座
猗窩座の口調は何処か優しかった
鬼でありながら、人間だった頃の何かを残しているような声
蓮華は小さく笑った
蓮 華
蓮 華
猗 窩 座
蓮 華
そう言って蓮華は踵を返す
霞のように、夜の闇にその姿を溶かしていく
蓮 華
その決意を胸に、蓮華は歩き出した
コメント
2件
え、めっちゃ続き待ってます!無一郎たちが正体を知るところが見たい〜!