テラーノベル
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ゾム
緑が茂った薄暗い森の中
前を見ずに走ったのか俺はその森に迷い込んでしまった
俺の周りにいる草木や花は全て枯れて塵になってしまった
ゾム
枯れた森を超え目の前にあったのは綺麗で透明な海だった
すこし海の水に触れようとすると
近くにあった海藻は枯れてしまった
俺はそのまま海を後にし家へと足を運んだ
ゾム
ここまで見ればわかる俺の不思議な体質
それは植物を枯らしてしまうこと
この体質のせいで俺は独りになった
ゾム
生まれつきの不思議な体質は俺をどんな時でも苦しめていた
どんな時も近くにある「独り孤独の恐怖」
それは永遠に俺を苦しめるだろう
ふと気づけば周りは夕焼けの朝日で回りが光っていた
綺麗な夕焼けの光は孤独な俺を表しているようだった
少し早いが食欲もないため俺はそのまま和室の床に転がり寝ることにした
???
???
???
光る満月に照らされながら海岸の端をテクテクと歩く
暗くてよく見えないが砂浜に足跡が残っている
それに沿って俺はテクテクと海風に揺られながら足を運んだ
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