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ーりりの過去編ー
中学一年の春、白桃りりは「普通の子」だった。口下手でも、バレー部の練習を一生懸命手伝って、誰かが落ち込んでいれば「大丈夫?」と声をかけるような、そんな子だった。
けれどある日ーー
同校の生徒
同校の生徒
同校の生徒
その噂は、誰にも言えなかった優しさが、「八方美人」と切り捨てられた瞬間だった。
次第にりりはクラスの輪から離れていく
それでも、りりは笑った。 必死に、みんなと仲良くなるために
そんなある日、りりはある子を目撃した
ぶりっ子
同校の生徒
同校の生徒
白桃りり
その言葉に、白桃りりは気づいてしまった。演じて、媚びて、愛想よくすれば人は笑ってくれる。
白桃りり
次の日から声のトーンが高くなり、みんなに媚を売り始めた。そして、『ぶりっ子化』した。
でもりりは知らなかった。ぶりっ子をする方が、みんなに嫌われることを
同校の生徒
同校の生徒
同校の生徒
嫌われてたのに
白桃りり
演じるほど、好かれるどころか――「ウザい」「わざとらしい」「女に嫌われるタイプ」と言われていた。
白桃りり
私に仮面を外す勇気はない
白桃りり
白桃りり
白桃りり
白桃りり
白桃りり
白桃りり
白桃りり
死にたい
白桃りり
白桃りり
白桃りり
白桃りり
白桃りり
白桃りり
白桃りり
もう、どこにも居場所なんてなかった。 学校にも、部活にも、家にも、SNSにも、“白桃りり”としての居場所はあっても、「私」の場所はなかった。
白桃りり
白桃りり
クラスメイトのSNSの投稿。そこには、私以外のクラスメイトが幸せそうにならんでいる集合写真があった。
白桃りり
白桃りり
白桃りり
白桃りり
にこりとわらう自分の笑顔が、一番怖かった。
白桃りり
白桃りり
白桃りり
白桃りり
白桃りり
限界なんだ。
白桃りり
白桃りり
白桃りり
真白明里
白桃りり
白桃りり
白桃りり
許さない
コメント
1件
うぅ、うわぁーん😭 りりチャンにそんなことがあったんやね…。…ぶりっ子以外の方法で好かれ方を見つけてたら、こんなんにならへんかったんかな、?…最高すぎる!!ありがとぉぉぉ!!!