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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

数日後

愛結

……(全く帰ってこない…まぁ、忙しいのはわかるけど…)

おっと皆さん、序盤から私のお悩みを覗き見しましたね?

そうなのです、実は全くあの人帰ってこないんです!

忙しいのはわかる…怪獣駆除が忙しいのもわかる……別にわがままは言わない、でも言うのであるのならばたまに位は顔を出せと言いたいです

義父とお母さんはお仕事だし……休みの時は2人でデートに行っちゃうし…私一人の時間がとても多いのです

その分私は家のことをやるだけで…暇なのです

愛結

……ひま…( ⸝⸝⸝⩌⤚⩌*)ムゥ…

副隊長という名の兄は仕事三昧…母と義父はデートやらでイチャイチャするのに忙しい……私は…なんというか……家政婦みたいな気分だ

わがままを言う暇もなく家の事をやらされ、今は隊員にでもなって死ねればいいか…位にしか考えていない、命の価値が分からなくってしまったのだ

愛結

……怪獣…

……怪獣の中は臭いと思うからやっぱやめよ(?)

まぁでも…命の価値が分からなくなったのは本当だ

この家族に私は不要だ…せいぜい持って、あの二人からしたら私は家でイチャイチャできないようにさせている様なものだ……

愛結

……家出するか

……決まったら即行動!★だぁじょぶだぁじょぶ何とかなるわ!(この後、本当に何とかなるのであった)

愛結

よーし!荷物纏めてとっとと出ていくぞ〜!

行動力の塊ですね……

バスの中

今はバスに乗って駅に向かっている途中

このバスは途中で第3基地付近のバス停に停るが……多分平気だろ(フラグ1)

愛結

(まぁまぁ!そんな運良く副隊長に会ったり副隊長の部下にあったりなんてしませんよ!)

フラグ2

愛結

(今この場面で会ったらめんどくさいのは副隊長だけどどーせガンスルーかましてくれんべ!)

フラグ3

愛結

……(私…一級フラグ建築士になりそうだわ……)

【次は〜○○、お降りの方はお知らせ下さい、○○の次は第3基地、第3基地】

愛結

…(ここ、第3基地から離れてんのに第3基地になってんの不思議だよなぁ…)

なんて考えながら次のバス停○○を過ぎ、第3基地付近のバス停に停まった

愛結

……(鬼が居るんだけど…)

確認がてら窓を眺めていると…そこには我が鬼がいた…

愛結

……運転手さん!ここで下ろしてください!

運転手

え?あ、はい

プシュー…ピンポンピンポン

扉が開いたと同時に私は荷物を持って逃げる様にとか使わなくていい、逃げた

宗四郎

!!愛結!?ちょ、待て!危ないから!

愛結

(気づかれちゃったー!!!いやぁぁぁ!!!)

こうして…私は暫く副隊長と鬼ごっこが始まった(すぐに捕まったが)

私が家を飛び出す時間帯は夕方だったため…気付けばバスに乗っている間には夜になり……そこから更に逃げ気づけば空は真っ暗…真夜中とまでは行かないが…まぁ、7時8時程度と思ってもらえばいい

宗四郎

愛結!

愛結

あぅッ

流石…と、言うべきか……スーツを着ていなくても素でこの速さ…フィジカルの差はほぼ絶壁って事か……

宗四郎

こんな時間にどうしたんや?父さんと義母(かあ)さんは?

愛結

…お仕事終わりにデートするって……

宗四郎

は?

愛結

今は私がご飯とかやってるから…お仕事終わりにどうするか聞いてるんだ……

愛結

それでずっと帰ってくるのがね…「デート」なんだ

宗四郎

!!

愛結

それでね……ずっと副隊長も帰って来ないし…ひとりで……ヤで…

しょぼんとしながら振り払って「ごめんね、家の鍵はあると思っちゃったから閉めちゃった……ないなら…えっとね…鍵の着いたポストの中に入れて置いたからそこから出してね」とだけ言って離れようとした

宗四郎

結愛!

愛結

にゃぃ!?

宗四郎

何処に行くつもりや

愛結

んぇ……

名前を呼ばれたかと思ったら今度は「どこに行くか」だ

ずっと仕事仕事の癖になぁにが「どこに行くつもりだ」だよ

愛結

別に?友達の家だよ?

宗四郎

……あのバスの終点、駅やろ

愛結

??だから?

宗四郎

あそこのバスに駅は終点しかない、それに第3基地のバス停は確かあのバスだとほぼ最後の方…

宗四郎

それにほぼ身軽やん、そんなんで友達の家行くか?こんな時間から友達の家に行くか?

愛結

(無駄に察しがいいな…)

宗四郎

結愛、寂しい思いさせたのはホンマに申し訳ないと思っとる、辛かったよな

宗四郎

構って欲しかったもんな、すまんな

そう言いながら初めて抱き締められた、頭を撫でられた

自分の乱れた心が落ち着かされるように…ゆっくり……優しく、頭を撫でられ…声を掛けられた

宗四郎

あの二人は…多分ずっとこのまんまやと思うけど、僕がその分お前のそばに居たる

愛結

!!おうち来てくれるの?

宗四郎

行く頻度を増やしたるし連絡先でも交換しよか、そうしたら電話出来るやろ?

愛結

!!する!

この人は優しいんだ…

そんな優しさに私は甘えてしまった…本当は良くないのに…ただの平民と此処を守っている隊長の補佐的な人……甘えられる立場では無いのに…

宗四郎

いやぁにしても結愛は寂しかったんか〜可愛ええとこもあるやん!

愛結

あぅ…わ、私だって……その、に、人間…ですし……(ボソッ)

宗四郎

しゃーないなぁ、今日はもう遅いし僕の部屋に泊めたるよ

愛結

んぇ、ちょ…

ルンルン気分のお兄ちゃんは私の手を強く握って第3基地に連れ込まれた

𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩♥100

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コメント

3

ユーザー

めっっちゃ良いです‼️ 続きを楽しみにしてます❗

ユーザー
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