琉生
…………
信司
まぁまぁ、元気出せって
琉生
…元気出せるかよ?軽すぎねえか?
信司
まあ、確かに、試合中に足骨折して、ヤバい折れかたしてて
信司
一生サッカーできなくなったら、俺だって少しはへこむけどさ
琉生
少しじゃねえよ
琉生
俺、すごいへこんでるんだよ
琉生
将来、サッカー選手になるの、夢だったのに…
信司
お前、チームの中でも、リーダーだったしな、上手いしなあ
琉生
本当、もう一生試合できないなんて、信じられねえよ…
信司
…なぁ、これ、持ってきた
信司
これのんで、元気だせ、な?
琉生
あぁ、ありがとよ
信司
俺、お前いないと、サッカー、気持ちのらねえよ
琉生
ごめんな、でも、がんばってくれ、俺の分も
信司
あぁ。
琉生
…し、信司…
信司
どうした?
琉生
なんか…具合が…
信司
大丈夫か?
信司
看護師、呼んでくるか?
琉生
なんか…吐き気が…する
琉生
息が…上手く…できない…!
信司
おい、本当、大丈夫かよ?
信司
足…とは、関係ない…よな?
琉生
助けて…息が…止まる…
信司
琉生❗
琉生
信司…
琉生
た、すけ、…て…
琉生
信司
…死んだか?
信司
…ふふっ、死んだか
信司
あいつ、夢にも思ってないだろうな
信司
足骨折させたの、俺だって
信司
しかも、あの時運んできたジュース、毒入りだってことも❗
信司
俺は、悪くないぞ!
信司
いつも、こいつが上から目線だったのがいけなかったんだ!
信司
これで清々したぜ
信司
じゃあな!琉生❗