テラーノベル
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また今日も太陽が登り、 1日が始まる
今日から兄弟たちも水も 全く生活が変わる
兄弟達は過去の異様さを知り 水は前とは違い慌ただしい日々を 過ごして行くだろう
水の慌ただしい日=兄弟達の幸せ と 言うのは、忘れないでいて欲しい
@ 水
@ 水
水が目を覚ますと、昨夜隣で 一緒に寝た黒の存在がいない事に 気づく
@ 水
@ 水
水がベットの周りを探そうと 床に足を置くと見慣れた長髪が 目に入った
@ 水
@ 水
@ 水
@ 水
水はそっと眠る黒を撫で、 寝室を後にした
水は居間の扉を明け、電気をつけた 冷たい床が水の体を震えさす
@ 水
まだいまいち兄弟と過ごす 実感が無い
自分が引き取ったのに 何を言う…っていう話だが
本当に長い間、自分1人で孤独の中 この広い土地で過ごしてきた
本当に長い間、僕に 愛は注がれていなかった
僕の記憶が映し出すのは どの記憶も1人で、寂しくて 辛くて、嬉しい記憶がなかった
周りに人が居ないから、 「人が死んで悲しい」も、 「好きな人と失恋した」も、 僕にはよく分からない
「喜び」が「悲しみ」で 「楽しい」が「怒りで」 「寂しさ」はそのまま「孤独」で 僕の感情は全て、負だったと思う
そんな愛に飢えていた僕が 兄弟達に愛を与えれるか、と 聞かれると自信を持って「はい」と 頷けれるだろうか
でも、もう後には戻れない事は 分かっている
そんな事を考えていると 居間の扉が開いた
優しく瞬く桃髪に ルビーをはめ込んだ様な瞳 桃だった
@ 桃
@ 水
@ 水
@ 桃
@ 桃
@ 水
@ 桃
@ 桃
@ 桃
そういう桃の体はだいぶ震えてる 冬の早朝だし、何なら薄手だし 当たり前中の当たり前
@ 水
@ 水
少し温もっている霞色の羽織に ぬくぬくと温まっている桃 そんな桃を愛しく見ている水だった
@ 桃
@ 桃
@ 水
@ 水
1度心を閉ざすと、懐くなんてそう、 簡単な事ではないんだから
@ 水
@ 桃
@ 水
@ 水
@ 桃
そう言って水さんは、居間を 後にして、キッチンに向かった
あの人の事が信じられない事は 俺自身の本音だ
でも、少しだけ…ほんの少しだけ 信じていいんじゃないか、って 疑っている自分がいる
あの人は…、神様と同じで 心が全く分からなかった
…あぁ、そうかあの人も そういえば神様って言ってたな そんな立場がお高い人が なぜ俺らを引き取るのだろうか 不吉の象徴の賽野の男児を
それだけでも怖いのに、 あの人が本当に怖いのは、 全てがちぐはぐなこと
今にも泣き出しそうな幼い子を 相手しているような、
凛々しくて力強い大人を 見ているような
色んなピースを張り詰めたような 人柄に、恐怖を覚える
でも、その1つ1つのピースの人柄は 本当に優しい人なのは分かってる
ゆーくんが懐く理由も、 勿論分かっている
あの人は本当に優しい 心の底から俺らを思っている
でも、でも…俺は あの人の手を振り払ってしまう
怖い、本当に怖い 何されるか分からない
何で俺らを引き取るのかが 分からない
@ 桃
@ 水
@ 水
@ 桃
@ 水
@ 水
@ 桃
@ 水
@ 水
@ 水
@ 水
@ 水
…この人は何を言っているのだろう 俺の何を知っている?
この頭脳?能力? それともそれ以外?
…でも、何か安心してしまう はなしたの方がいいのかな、
俺のこの、能力のこと 神さまからもらった、能力のこと
@ 桃
@ 桃
@ 桃
@ 桃
@ 桃
@ 水
@ 桃
@ 桃
@ 水
@ 水
@ 水
@ 桃
いきなり何を言うんだ、 俺がこの人と同じ?ふざけんな
…所詮神と人間 嘘に決まってる
でも、少し嬉しい自分がいる 自分と同じ人がいる
@ 桃
@ 桃
@ 水
@ 水
@ 水
@ 水
あぁ、この人が持つ能力は 人を幸せにできる能力だったのかな
本当に、俺とは正反対の人だ
@ 水
@ 水
@ 水
@ 水
@ 水
@ 水
@ 水
…やっぱり、綺麗事 この世界の大人全員がそうなんだ
信じれるのは兄弟達だけ もう、大人なんか信用しない 綺麗事の塊の奴らに
コメント
2件
良かったです!続き頑張ってください!
すっごく体調崩してましたぁ… (今も発熱中だけど元気) 次回 ♡1000 体調悪いのにテスト週間とか終わってるわ…