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あの後、風呂場で勢いのまま続きをしてしまいそうだった所を 千歳さんが小さくくしゃみをした事で正気に戻り、なけなしの理性を総動員して 身を清めてから湯船で暖まることにした。
千歳さんはすでに入浴を済ませていた事もあり、軽く暖まってから先に部屋に戻っている。
個室露天で徐々に夕から夜へと変わっていく空を眺めながら、湯に肩までつかりつつ俺はさっきの出来事を思い返していた。
小日向 瑞樹
(はぁあ…、とうとうやっちまったな…)
小日向 瑞樹
(いや、触り合っただけで本番はしてねぇけど…)
小日向 瑞樹
(千歳さんとそういう意味で接触したのは初めてだったから、なんかこう、一線を超えた感はあるよな…)
小日向 瑞樹
(っていうか、男でもちゃんと反応したな俺…、そこは少し安心した…)
小日向 瑞樹
(まあ、千歳さんじゃなかったらぴくりとも来なかっただろうけど)
千歳さんの小さく上擦った声と、目尻にほんの少し滲んだ涙、蕩けたような赤い顔がフラッシュバックする。
今まで見た事もなかった表情に 再びずくりと腰が重くなった。
小日向 瑞樹
(千歳さんに抱かれるならそれでもいいって思ったけど…あんな顔見たら逆の事を考えちまう…)
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