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冬の朝特有のひやりとした空気と、小鳥の鳴き声で目が覚める。
うっすらと明るくなった見慣れない部屋の天井に一瞬頭が混乱したものの すぐに旅行に来ていた事を思い出す。
小日向 瑞樹
ん…
未だ重いまぶたを閉じたまま 手探りで枕元にある携帯を探す。
充電器に刺さったままのそれを手に取ると、ようやく目が開き、画面に表示された時刻を確認した。
小日向 瑞樹
…6時……
早朝も早朝だった。 目覚ましが鳴る前に起きてしまったらしい。 適当に携帯をその辺に放り投げ、再び目蓋を閉じて微睡んだ頭で思考する。
小日向 瑞樹
(チェックアウトの時間は10時だったはず…どーすっかなぁ…)
小日向 瑞樹
(このまま二度寝を決め込んでもいいけど…)
そう思いながら、ふと、自分のすぐ横に気配を感じて視線を向けた。
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